コニカミノルタ、フィリピン生産拠点化も

2014/02/01

中国一極集中是正へ、移転先の有力候補に

 

コニカミノルタがフィリピンを生産拠点とする可能性がある。


 1月31日付けビジネスワールド紙などによると、コニカミノルタのプリンターや複写機の生産は80%近くが中国で行われている。中国での生産比率が高すぎること、中国の人件費上昇ピッチが急すぎることなどから、新たな生産拠点の構築が必要となっている。

 フィリピンを訪問したコニカミノルタの原口淳 常務執行役 情報機器事業販売本部長は「中国の人件費は年率15%のピッチで急上昇している。ASEANに新たな生産拠点を構築し、中国一極集中の是正を検討している。フィリピンは、タイやミャンマーとともに新生産拠点の有力候補の一つである」とコメントした。

 原口常務執行役は「新生産拠点をどこにすべきかは、物流、部品供給、人材、税制、通貨の動き、現地市場など様々な観点から慎重に決定する必要がある」とも協調した。シンガポールを拠点とするコニカミノルタ・ビジネスソリューションズ・アジアの丸橋マネージング・ディレクターによると、コニカミノルタのアジアでの売上高は約1億米ドル、そのうちフィリピンは約800万米ドルであるとのこと。

 コニカミノルタは、フィリピンでの売上高拡大や市場シェア向上に自信を表明する一方、更なる飛躍のためには弛まない技術革新やスマートデバイスへの接続需要への対応が必要であろうと表明した