アキノ大統領、日本の大規模で迅速な支援に謝意
2013/11/22
22日に日本・フィリピン電話首脳会談開催
11月22日午後2時から約10分間、安倍晋三内閣総理大臣は、ベニグノ・アキノ3世フィリピン共和国大統領との間で電話会談を行った。概要は以下のとおりである。
1.安倍総理は、今回の台風がフィリピンにもたらした甚大な被害に対する見舞い及び犠牲者に対するお悔やみを述べるとともに、「日本政府と国民は、常に貴国政府と国民と共にある」と述べ、フィリピン政府・国民に対する連帯の意を表した。また、これまでの日本による支援を紹介しつつ、特別なパートナーであるフィリピンがこの困難を乗り越えるに当たって可能な限りの支援を行いたいと述べた。
2 これに対し、アキノ大統領は、この困難を乗り越えるに当たっての希望の光は国際社会から示された連帯であり、特に、日本からの支援は大規模かつ迅速であり感謝しているとして、謝意の表明がなされた。
3.安倍総理は、支援関係者の安全確保や支援の円滑な受入れ、邦人の安否確認等に関するフィリピン政府の協力を要請し、アキノ大統領は全面的に協力すると述べた。そして、両首脳は、今後も台風被害への対応にあたり連携していくことで一致した。また、アキノ大統領は、12月の日・ASEAN特別首脳会議の際の訪日を楽しみにしていると述べた。
<これまでの日本による台風30号被害支援>
国際緊急援助隊の医療チーム及び自衛隊部隊による支援のほか、資金や物資面での支援として、(1)3000万ドルの緊急無償資金協力(緊急シェルター,食料,水・衛生分野等)、(2)アジア開発銀行(ADB)貧困削減日本基金による2000万ドルの緊急支援、(3)6000万円相当の緊急援助物資供与(シート、マット等)等、合計約5200万ドル規模の支援を決定し、実施中。また、11月22日に、ASEAN+3の枠組み(APTERR)で50万ドル相当のコメの現物支援も決定した(13年11月22日の日本外務省発表より)。