ジョリビー・フーズ、日本のゼンショー超え目標
2013/11/19
数年でアジア最大のレストラン・チェーン目指す
フィリピンのファストフード最大手ジョリビー・フーズ(JFC)は、フィリピンを代表する優良企業の一つであり、海外進出にも拍車がかかっている。
傘下のハンバーガーチェーンである「ジョリビ」ーは、「国民食」とまで称されるほど圧倒的な支持を得ている。世界的に有名なマクドナルドがハンバーガー 市場でトップになれない唯一の主要国はフィリピンであるといわれるほどだ。
JFCは現会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)であるトニー・タン・カクティオン氏(以下、トニー・タン氏)がアイスクリーム販売で起業し、1978 年1月にJFCを創設、1代でJFCをフィリピン最大のファストフードチェーンに育て上げた。そして、1993年7月には株式上場させるに至った。
トニー・タン氏は、2004年のフィリピン初代アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー(年間最有能起業家)に選出された。そして、同年5月に行われたモナ コ・モンテカルロの世界アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー大会において、世界アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーに選出されたという経緯がある。
2013年9月末のJFCのフィリピン国内店舗数は2,121店に達している。内訳はハンバーガーのジョリビー795店、中華のチャウキン388店、ピ ザのグリーンウイッチ198店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン249店、鶏肉・バーべキューのマン・イナサル462店、一昨年買収したバーガー・キン グ29店となっている。
一方、海外店舗数は575店舗。そのうち、中国ではファースト・フードチェーンのYongheキング(永和大王)が311店、粥チェーンの宏状元餐が 44店、新たに買収した華南の牛肉麺チェーン三品王46店などとなっている。これらを含むジョリビーフーズ・グループ国内外総店舗数は2,671店舗に達 している。
なお、ゼンショー・グループの店舗数は4,700店以上に達している。2013年10月末の店舗数は牛丼のすき家1,963店、なか卯480店のほか、 ココス480店、ビッグボーイ275店、ジョリーパスタ217店舗、焼肉の宝島37店、はま寿司269店、うどんの久兵衛家49店などである。中国でもす き家を58店展開している。