カジノ「シティ・オブ・ドリームス マニラ」誕生へ

2013/10/09

SMとメルコの合弁事業に命名、規模も拡大

フィリピン政府は、国家プロジェクトとして観光事業を強力に推進することを目的に、マ二ラ湾岸沿いに「マニラベイ・エンターテインメントシティー」を創設しつつある。

 

「マニラベイ・エンターテインメントシティー」においては、汚職疑惑で揺れるユニバーサルエンターテインメント(旧社名アルゼ、ジャスダック上場、以下UE)グループを含む4グループのカジノ複合リゾート施設の開発が行われつつある。

その4グループのなかで、先ず、当地最大の港湾企業インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICTSI)の総帥エンリケ・ラソン氏傘下のブルームベリー・リゾーツ(ブルームベリー)が、3月16日にカジノ・リゾート「ソレア・リゾート&カジノ」(ソレア)をオープンした。

ソレアに続き、SMグループ総帥ヘンリー・シー氏傘下の娯楽・不動産企業ベルコープ・グループと、オーストラリアの富豪ジェームス・パッカー氏傘下のカジノ企業メルコ・クラウン・エンターテインメント社(MCE)による合弁カジノ・リゾート施設が来年にオープンする。MCEはマカオのメルコ・インターナショナルと豪州のクラウンの合弁企業であり、マカオの有名カジノ「シティ・オブ・ドリーム」の開発・運営企業である。


この合弁カジノ・リゾート事業はこれまで「ベル・グランデ マニラベイ」と称されてきたが、このほど、プロジェクト名を「シティ・オブ・ドリームス マニラ」とすることが決定された。また、ホテル等やカジノ構造物は「フォーチュン・エッグ」とすることも決定した。

プロジェクトは順調に進展しており、2014年央に開業の運びとなる見込み。そして、カジノテーブル365台(当初計画240台)、スロットマシン1,680台(同1,250台)、電子ゲーム1680台などを備えた大型カジノ・リゾート・商業施設となる見込み(13年10月9日のフィリピン証券取引所回覧7578-2013号などより)。