続報:羽田⇔フィリピン線、全日空に割り当て

2013/10/08

 

 このほど日本国土交通省は、羽田空港国際線発着枠の配分について発表を行った。

 それによると、2014年夏期ダイヤから拡大される羽田空港の昼間時間帯の国際線発着枠(1日40便=年間約3万回))のうち、現在までに二国間合意が整った国に係る発着枠31のうち日本側16に関して、全日空(ANA)11、日本航空(JAL)5と配分されることが決定された。相手国側配分は15となる。


 日比間に関しては、今年9月に開催された日本・フィリピン航空当局間協議において、羽田空港の昼間時間帯の国際線発着枠が3万回から6万回に増加する段階(2014年3月末予定)において、日本・フィリピン双方が昼間時間帯(午前6時~午後11時)1日2スロット、深夜早朝時間帯1日2スロットずつ使用できる枠組みも設定された。 

 これにともない、今回の国土交通省の決定においては、日比間の羽田発着便2スロットのうち 1スロットは全日空に割り当てられることになった。もう1スロットは、フィリピンの航空会社割り当てとなる。 

 国土交通省は「今回の羽田空港の国際線発着枠の配分に当たっては、日本の航空企業が、今後とも、適切な競争基盤に立って事業を進めていくことが利用者利便の増進、日本航空業界の健全な発展のために必要であるとの考え方を基本とする」と説明している。

 10月2日時点で羽田の昼間時間帯での就航が可能となっている国はイギリス、フランス、中国、シンガポール、タイ、ドイツ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、カナダの10カ国。日本側の発着枠は6カ国が2枠、4カ国が1枠で、1枠の国はすべて全日空、2枠の国はドイツについて2枠とも全日空に配分し、それ以外は日本航空にも1便が配分された。

 なお、これまでの日本・フィリピン間の運航状況 (2013年夏期スケジュール期首{2013年3月31日}時点)は以下の通りであった。旅客便が合計週44便で、フィリピン航空(PAL)同34便、日本航空同14便、全日空同7便、セブ・パシフィック航空同3便となっていた。
日本企業 : 旅客便 週21便、貨物便0便
・日本航空  :成田⇔マニラ 週14便、  
・全日本空輸:成田⇔マニラ 週7便

フィリピン企業 : 旅客便 週34便 貨物便0便
・フィリピン航空:マニラ⇔成田週7便、セブ⇔成田週5便、マニラ⇔関西週7便 マニラ⇔中部週7便、マニラ⇔福岡週 5便
・セブ・パシフィック航空:マニラ⇔関西週3便(日本国土交通省資料などより)。