安倍総理、25日からフィリピンなど3カ国訪問へ

2013/07/22

27日に日比首脳会談予定、巡視船提供等協議か

 

  菅 義偉内閣官房長官は7月22日の記者会見において、「安倍晋三内閣総理大臣は、諸般の事情が許せば、7月25日から27日までの間、フィリピン、マレーシア、シンガポールの3か国を公式訪問し、各国において首脳会談を行う予定である」と発表した。


 フィリピン、マレーシアについては約6年ぶり、シンガポールについては約11年ぶりの公式訪問となっている。1月のベトナム・タイ・インドネシア3カ国訪問、5月のミャンマー訪問に続き、今回3度目となる東南アジア訪問を通じて、各国との二国間関係を一層強化をするとともに、本年40周年を迎えた日・ASEAN関係の強化を図る考えである。また、シンガポールにおいては、26日午後、伝統ある「シンガポール・レクチャー」としての講演を行うほか、同時期にシンガポールに訪問中のバイデン米国副大統領からの表敬を受ける予定である(13年7月22日の日本首相官邸発表より)。

 なお、7月22日付けの報道によると、安倍総理は27日にフィリピンでアキノ大統領と会談する予定。この会談では、ODAを通じての巡視船提供方針を伝える方針とのことである。南シナ海(西フィリピン海)の南沙諸島で中国との領有権問題を抱えているフィリピンの海上警備能力向上を支援、中国の海洋進出をけん制する狙いとのことでもある。