フィリピンのプリンター市場好調、34.5%成長

2013/06/13

アジアで最高の伸び:2013年第1四半期

 

 国際的なハイテク調査会社であるインターナショナル・データ社(IDC)が6月12日に、フィリピンのプリンター市場動向速報値を発表した。



 IDCによると、フィリピンにおける2013年第1四半期のプリンター(複合機を含む)の出荷台数は前年同期比34.5%増の23万3,400台に達した。この増加率は、アジ・太平洋地域で最高の伸びであった。ちなみに、伸び率で第2位はシンガポールの11.2%増、そして、ベトナム0.8%増、豪州0.1%増と続く。アジア・太平洋地域全体の出荷台数は同7.6%減と低調であった。

 フィリピンでの出荷台数23万3,400台のうち、インクジェット・プリンターが80.1%、レーザー・プリンターが12.9%、シリアル・インパクト・ドットマトリクス(SIDM)プリンターが7.0%であった。これらの売上高は4,820万ドルに達し、四半期ベースで史上最高となった。

 フィリピンのプリンター市場は、2011年と2012年は伸び悩んだが、最近の経済高成長、パソコン普及ピッチ加速化、低価格品など製品の多様化、メーカーの積極的な販促や下取セールの活発化などにより、2013年は高成長となった。IDCは、2013年通年の出荷台数は前年比5.3%増の80万2,000台に達すると予想している(13年6月12日のIDC発表より)。