ジョリビー、世界のマクドナルドを圧倒

2013/05/20

国内バーガー店舗783店、マクドの2倍に
 

 フィリピンでは、ハンバーガーのジョリビーが国民食とまで称され、圧倒的な支持を得ている。

 マクドナルドがハンバーガー市場でトップになれない唯一の主要国がフィリピンである。ジョリビーのフィリピンのハンバーガー市場でのシェアは50%と見られている。2013年3月末のフィリピン国内店舗数はジョリビーが783店で、フィリピン・マクドナルド375店の2倍強に達している。

 ジョリビーはフィリピン最大のファストフード企業ジョリビー・フーズ(JFC)によって運営されている。3月末のJFCのフィリピン国内店舗数は2,090店。内訳はハンバーガーのジョリビー783店、中華のチャウキン389店、ピザのグリーンウイッチ197店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン228店、鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル464店、一昨年買収したバーガー・キング29店。

 一方、JFCの海外店舗数は562店舗。そのうち、中国ではファースト・フードチェーンのYongheキング(永和大王)が306店、粥チェーンの宏状元餐が46店、新たに買収した華南の牛肉麺チェーン三品王39店などとなっている。これらを含むジョリビーフーズ・グループ国内外総店舗数は2,652店舗に達している。

 なおJFCは、現会長であるトニー・タン氏によって一代で築き上げられた。トニー・タン会長は、2004年のフィリピン初代年間最優秀起業家(アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー)に選出された。そして、2004年5月のモナコ・モンテカルロでの世界アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー(EOY)大会において2004年の世界アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーに選出されたという経緯がある。