三菱東京UFJ銀行マニラ支店、3倍増資実施
2013/01/07
資本金40億円に、融資額2千億円と倍増意向
日系企業のフィリピン進出支援体制一段と拡充
三菱東京UFJ銀行は、現在のようなフィリピンブームが起こる以前から、フィリピンを重要市場として位置づけ、日系企業の対比投資・進出支援体制を強化してきた。
三菱東京UFJ銀行のフィリピンへの投資・進出企業支援には、以下のような長い歴史がある。
・1953年10月: 旧東京銀行が駐在員事務所を開設
・1977年11月:オフショア業務を主体とする支店開設
・1995年04月: フルバンキング゙業務開始
そして、1989年に旧東京銀行が投資委員会(BOI)との間で、日本からフィリピンへの投資促進等への協力に関する覚書を締結、2010年6月に三菱東京UFJ銀行がその協力覚書を更新している。
また、2012年1月には、フィリピン経済区庁(PEZA)との間で、日本からフィリピンへの投資促進等への協力に関する覚書を締結した。協力内容は、1.投資セミナーの共同開催、2.日系投資家の紹介、3.各種情報交換による投資促進などである。
さらに、最近の日系企業の対フィリピン進出増加、それに伴う資金需要増加に対応すべく、このほどマニラ支店の資本金を約3倍の40億円へと増資した。マニラ支店の増資は約15年ぶりとのことである。
フィリピンでは、1社への融資額が支店の自己資本の1.25倍までとする規制があるが、今回の3倍増資により、1社当たり約50億円までの資金需要への対応が可能となる。マニラ支店は今後3年で、融資残高を現行水準の倍増の2,000億円程度に増やす意向である。
今回のマニラ支店の増資により、三菱東京UFJ銀行の日系企業の対フィリピン進出・投資支援体制が一段と拡充されたといえる。
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