マニラ近郊で銃乱射事件、8人死亡

2013/01/05

銃規制強化要求の声高まる

 新年早々に、マニラ首都圏近郊で銃乱射事件が発生した。


 国家災害対策センター(NDRRMC)の1月5日午後2時の発表によると、1月4日午前9時半ごろ、カビテ州カウィット町バランガイ・タボン1において、ロナルド・バエという男が、45口径の拳銃を乱射、7人を射殺、12人を負傷させた。

 駆けつけた警察官は犯人に投降するよう説得しようとしたが、犯人は乱射を止めなかったことから、警察官は犯人を射殺した。犯人を含め、死者が8人に達する惨事となった。犠牲者には、妊婦や3歳と7歳の子供も含まれるとのことである。犯人は酒に酔っており、自宅からは違法薬物も見つかったとのことである。

 フィリピンは約120万丁の登録銃のほか、60万丁の密造銃が出回っているとされる銃社会である。毎年、新年祝砲の流れ弾による死傷事件も発生、今年も7歳の女児などが犠牲となっている。

 このような銃による悲惨な事件多発により、銃規制を求める声が強まっている(13年1月5日のフィリピン災害対策センター発表などより)。