台風24号、ミンダナオ島を横断しスールー海へ

2012/12/04

5日未明時点で死者80人以上との報道

 日本気象庁の12月5日午前3時40分の発表によると、台風第24号(国際名:ボーファ、フィリピン名:パブロ)は予想以上のスピードで移動している。

 5日午前3時現在の中心位置はフィリピンのスールー海(北緯9度50分、東経120度35分)にあり、西北西に向かって速度時速35kmで進んでいる。

 5日午前3時現在の台風24号の中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は秒速35メートル、最大瞬間風速は同50メートル。15m/秒以上の強風域は全域280km。その勢力はピーク時よりは弱まってきているが、依然強い勢力である。日本気象庁予想では、台風24号は強い勢力を保ちながら、南シナ海へ抜け、6日午前3時には、中心部が南シナ海(北緯11度55分、東経117度05分)にあると予想している。

 現地報道によると、12月5日午前1時45分時点で、台風24号による死者は81人に達している。特に、ミンダナオ島のコンプステラ・バレーのニューバタアン町では土砂崩れにより43名が死亡したとのことである。