中国人21.3%減、領海問題で5カ月連続の2桁減
日本人は23.6%増の3万人、シェア9.3%で3位
　

 フィリピン観光省によると、2012年10月の海外からのフィリピン訪問者数は前年同月比10.1%増の32万8,300人であった。この数字にはフィリピン人海外就労者（OFW）を除く在外フィリピン人（比国籍保持者）も含まれている。

　国籍別第1位の韓国人訪問者数は前年同月比13/7%増の7万9,519人となり、訪問者全体の24.2%を占めた。2位は米国人で同8.2%増の4万9,415人（シェア15.1%）、第3位は日本人で同23.6%増の3万0,668人（9.3%）であった。4位は中国人（本土）の同21.3%減の1万8,888人（5.8%）、5位は台湾人の同3.4%増の1万7,442人（5.3%）、6位はオーストラリア人の同9.8%増の1万5,080人（4.6%）、7位はシンガポール人の同19.2%増の1万2,904人（3.9%）、8位は香港人の同11.9%増の1万0,574人（3.2%）、9位はマレーシア人の同45.8%増の1万0,326人（3.1%）、10位は英国人の同10.9%増の8,762人（2.7%）。

　中国人訪問客数は6月33.2%減、7月31.4%減、8月40.8%減、9月18.6%減に引き続き5カ月連続で二桁減となった。南シナ海における領海問題でのフィリピンとの緊張の高まりを反映している。ただし、9月の前年同月比減少率はピーク時よりはかなり鈍化した。

　一方、2012年年初10カ月間（1～10月）の海外からのフィリピン訪問者数は前年同期比9.2%増の347万8,285人に達した。そのうち、海外在住フィリピン国籍保有者（比人海外労働者を除く）は同4.4%増の17万91,705人で全体の4.9%を占めた。
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　国籍別で見ると、トップは韓国人で前年同期比10.0%増の83万2,437人（シェア23.9%）、2位は米国人の同4.4%増の53万4,899人（15.4%）、3位は日本人の同9.7%増の34万1,676人（9.8%）、4位は中国人の同10.1%増の21万5,814人（6.2%）、5位は台湾人の同23.0%増の18万8,862人（5.4%）など（12年11月28日のフィリピン観光省発表より）。
2012年10月のフィリピン訪問者国別動向(上位12カ国）

順位	国名	訪問者数	シェア	対前年同月伸び率
1	韓国	79,519	24.2%	13.7%
2	米国	49,415	15.1%	8.2%
3	日本	30,668	9.3%	23.6%
4	中国本土	18,888	5.8%	-21.3%
5	台湾	17,442	5.3%	3.4%
6	オーストラリア	15,080	4.6%	9.8%
7	シンガポール	12,904	3.9%	19.2%
8	香港	10,574	3.2%	11.9%
9	マレーシア	10,326	3.1%	45.8%
10	英国	8,762	2.7%	10.9%
11	カナダ	8,703	2.7%	6.3%
12	ドイツ	4,807	1.5%	0.6%
在外フィリピン人		12,644	3.9%	4.2%
総合計		328.300	100.0%	10.1%

2012年年初10カ月間のフィリピン訪問者国別動向(上位12カ国）

順位	国名	訪問者数	シェア(%)	対前年同期伸び率
1	韓国	832,437	23.9%	10.0%
2	米国	534,899	15.4%	4.4%
3	日本	341,676	9.8%	9.7%
4	中国本土	215,814	6.2%	10.1%
5	台湾	188,862	5.4%	23.0%
6	オーストラリア	147,237	4.2%	10.3%
7	シンガポール	119,885	3.4%	7.8%
8	香港	98,967	2.8%	5.8%
9	カナダ	96,089	2.8%	6.0%
10	マレーシア	91,230	2.6%	21.9%
11	英国	90,198	2.6%	7.9%
12	ドイツ	53,158	1.5%	9.5%
在外フィリピン人		171,705	4.9%	4.4%
総合計		3,478,285	100.0%	9.2%

（出所：観光省資料より作成 注：在外フィリピン人とはOFW除く比国籍保持者）