アサヒ・スーパードライ、小売価格60ペソ(約113円)か

2012/09/25

 

 アサヒグループ・ホールディングス(アサヒ)は、フィリピンにおいて「スーパードライ」を本格販売しつつある。

 

 アサヒは、フィリピンの有力財閥ルシオ・タン氏グループ傘下のビールメーカーであるアジア・ブリュワリー(AB)と提携する。そして、タイのブンロート・グループに生産委託している「スーパードライ」を輸入、ABの販売網を活用し、業務市場と個人市場双方での拡販を目指すとのことである。
 

 フィリピンでは、キリン・ホールディングスが48%強を出資するサンミゲル・ビールが市場シェア90%以上を保有している。一方、アサヒは、フィリピンへは日本から小口輸出を行うにとどまってきた。しかし、所得水準向上とともに、海外ブランドや高級ブランドに対する需要が拡大しつつあることから、アサヒは人気ブランド「スーパードライ」を本格投入することで販売数量拡大を狙う。

 9月26日付けフィリピン・スター電子版などによると、ABのミカエル・タンCOOは、「アサヒとの間で、毎月2万~3万ケースを輸入販売することで合意した。缶と瓶双方を販売することになる」とコメントした。そして、小売価格は60ペソ((約113円)と予定しているとのことである。