比キャノン、洪水被害支援に義捐金
2012/09/09
多様かつ継続的なCSR活動を展開
フィリピンにおいて、7月下旬から8月にかけての台風襲来や南西モンスーンにともなう集中豪雨による洪水は、マニラ首都圏およびその周辺地域に甚大な被害をもたらした。
キャノンのフィリピンにおける現地法人3社やその従業員は、共生という企業理念に基づいた「キヤノン・プロジェクト・リビルド」という災害支援プログラムのもと、被災者の支援のためにフィリピン赤十字を通じて、義捐金100万ペソの寄付を実施した。
フィリピン現地法人3社とは、販売・マーケティング担当のキャノン・マーケティング・フィリピン(CMPI、1996年設立)、開発担当のキャノン・インフォメーション・テクノロジーズ・フィリピン(CITM、1991年設立)、製造担当のキヤノン・ビジネスマシンズ・フィリピン(CBMP、2012年設立)である。CBNPは、2013年4月からレーザープリンターおよび付属品・部品の製造を開始する予定である。建設中の工場の敷地面積は約 30万1,000平米、延床面積は約 8万3,000平米となる。総投資額は約180億円、従業員数は約 5,000人(2014年時点)と予定している。
一方、CMPIは先頃、15周年記念式典を開催した。アキノ大統領が、フィリピン経済への貢献、高性能商品供給等に対する感謝のメッセージを寄せた。CMPIは15周年記念の一環として、ABS-CBN財団を通じて、パラワン島マタリンガハン山(2,086メートル)の森林保全支援として100万ペソを寄贈した。この寄付金は、49名のマタリンガハン山の森林管理人の給与や訓練費用に充当され、ひいては森林保全を支援することになる。マタリンガハン山は、熱帯雨林や密林に覆われ、自然がよく残されている。最近は「エコツーリズム」でも注目が高まり、保全の必要性も一段と高まっている。
CMPIは、「キヤノン・プロジェクト・リビルド」やその他の社会責任(CSR)プログラムを通じて、災害被害支援、人道的支援、環境保全啓蒙、文化・科学・文化・スポーツ分野等での支援など様々かつ継続的なCSR活動を展開してきている。
例えば、映画祭「シネマラヤ」を4年連続で後援している。「シネマラヤ」は、2005年に開始されたフィリピン最大のデジタル・シネマ映画祭であり、凋落著しい35ミリ映画に替わって注目を集めている。キャノンは、スーパー35mmCMOSセンサーを搭載したデジタルシネマ対応カメラ「EOS C300」をフィリピンにも投入、フィリピンのデジタルシネマ産業を技術面からもサポートしている。
また、ミス・アース財団と提携、「アイラブ マイ プラネット アース スクールツアー」を展開してきた。このスクールツアーは、ミス・アースなどが各地の公立学校を訪問し環境講話を行い、児童達の環境保全意識を高めることを目的としている(12年9月3日のキャノン・マーケティング・フィリピン発表などより)。