新車セールス満足度、ホンダが首位に

2012/09/02

2位現代、3位起亜、4位フォード、5位トヨタ
J.D.パワー新車セールス満足度(SSI)調査

 CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関であるJ.D. パワー アジア・パシフィックは8月31日に、シンガポールにおいて、2012年フィリピン新車セールス満足度(Sales Satisfaction Index、略称SSI)調査の結果を発表した。


 この調査は、フィリピンにおける新車購入時から2~6ヶ月経過した車の所有者を対象に、新車の販売プロセスに関する顧客満足度を調べるものである。12回目となる今回の調査は2011年8月から2012年4月に新車を購入した消費者を対象に、2012年2月~6月にかけて実施されたもので、1,505人から回答を得た。

 フィリピンの自動車セールスの総合的な満足度は、7つのファクターにおける顧客の経験をもとに算出される。それらのファクターは、総合満足度に対する重要度順に、「納車プロセス」、「納車タイミング」、「セールス担当者」、「書類手続き」、「取引」、「販売勧誘」、「販売店設備」となっている

 2012年の業界平均の総合満足度スコアは855ポイント(満点は1,000 ポイント)となり、前年の829ポイントから26ポイント上昇した
。これは2年連続の改善である。個別項目では、「納車タイミング」(33ポイント改善)と「セールス担当者」(27ポイント改善)での満足度上昇が目立った。

 2012年の企業別総合第1位は862ポイントのホンダであった。特に、「書類手続き」、「セールス担当者」、「納車タイミング」の良好さが評価され、前年の第3位(834ポイント)からトップへと上昇した。
 第2位は861ポイントの現代自動車、第3位は860ポイントの起亜自動車と韓国勢が続く。第4位は857ポイントのフォード、第5位は857ポイントのトヨタであった。
そして、第6位が853ポイントの日産自動車、第7位が848ポイントのいすゞとスズキ、第9位が846ポイントの三菱自動車、第10位が841ポイントのシボレーとなっている。

 この調査における点数の差は僅か(特に今回は非常な微差)であり、調査対象人数などにより順位は大きく変動する可能性があるといえよう。また、このらの調査は販売に関するものであり、自動車の品質や性能に関する満足度調査ではない。J.D. パワーでは、フィリピン自動車購入に関して自動車品質に関する調査であるフィリピン自動車初期品質調査(IQS)なども実施している。この自動車初期品質調査(IQS)が品質や性能満足度に関するものであり、その発表が注目される(11年8月31日のJ.D. パワー アジア・パシフィック発表などより)。