横浜ゴム、アジアの営業利益5.8倍に

2012/08/10

上半期36億円、全社の18%を占める
横浜タイヤ・フィリピンなどが寄与
 

 横浜ゴム(東京都港区)が2012年度上半期連結決算(2012年1月~6月)を発表した。

 それによると、上半期の売上高は前年同期比7%増の2,690億円、営業利益は232%増(約3.3倍)の199億円、経常利益は180%増(約2.8倍)の191億円、当期純利益は281%増(約3.8倍)の137億円と大幅増益となった。
 
 円高による為替影響があったものの、タイヤなどの販売増、値上げの浸透、原材料価格の比較的安値での推移、内部改善などが寄与し増収増益となった。ちなみに、タイヤ事業の売上高は同6.8%増の2,111億円と二桁増、営業利益は同306%増(約4倍)の169億円へと急増した。

 これに伴い、今年2月に公表した2012年度の通期連結業績を見直し、売上高5,760億円(2月公表値5,750億円)、営業利益490億円(同400億円)、経常利益440億円(同370億円)、当期純利益300億円(同250億円)にそれぞれ上方修正した。通期としては売上、利益とも過去最高の見込みである。

 所在地別では、アジアの売上高が前年同期比9%増の177億7,800万円、営業利益は同482%増(5.8倍)の36億0,900万円へと大幅増加、全体の収益改善に寄与したことが目立つ。アジアの営業利益は全体の18%を占めた。アジアの拠点はフィリピン、タイ、中国、台湾である。

 フィリピンの拠点は100%子会社であるヨコハマタイヤ・フィリピン(YTPI)である。YTPIは横浜ゴムの中期計画に沿って、YTPI第4期拡張計画に着手している。同計画は第1次と第2次の2段階方式で行われている。

 まず、第1次拡張として、生産能力を現在の年間700万本から1,000万本に引き上げる。そのため、既存のタイヤ工場隣接地の借用契約を結び新タイヤ工場の建設をスタート(2011年5月23日にくわ入れ式実施)、2013年から第1次拡張の操業を開始し、2014年からフル生産に入る。第1次の投資額は200億円の予定である。
 
 第2次拡張として2014年までに年間1,300万本に引き上げるための投資を実施し、2017年をめどに、同1,700万本体制(現行の2.4倍)まで生産能力の引き上げを計画している。総投資額は累計500億円の見込みである(12年8月10日の横浜ゴム株式会社ニュースリリースなどより)。