丸紅、マニラ首都圏水道事業に資本参加か
2012/07/26
マイニラッド・ウォーターへ20%出資
出資額175億ペソとの報道
7月26日付けフィリピン各紙電子版が、「丸紅が9月までに、首都圏西半分で上下水道事業を展開するマイニラッド・ウォーターに資本参加する」と報じている。
マイニラッド・ウォーターの大株主のメトロ・パシフィック・インベストメント(MPIC)とDMCIは、事業拡大や設備近代化などのために新たな出資者を募っており、丸紅に対し、マイニラッド・ウォーターへの20%出資を呼び掛けてきた。
報道によると、DMCIホールディングスのCFO兼マイニラッド・ウォーターCOOのハーバート・コンスンヒ氏は、「丸紅の20%出資は9月末までに完了する。まもなく正式発表が行われるであろう。DNCIが16%相当、MPICが4%を譲渡する」とコメントした。DMCIは16%を約140億ペソで譲渡する方針であり、丸紅の出資額は約175億ペソになるとも報じられている。
なお、マイニラッド・ウォーターは1997年の首都圏水道事業民営化の際に、首都圏上下水道局(MWSS)から首都圏西半分の給水権などを獲得、引き継いだ。当時のマイニラッド・ウォーターの主要株主はロペス・ファミリーのベンプレス(ロペス・ホールディングスへと社名変更)であったが、現在の主要株主はMPICとDMCIとなっている。