ユニバーサルエンターテインメントのカジノ事業

2012/07/13

有力財閥ゴコンウェイが参画意向との報道

 

 7月13日付けフィリピン各紙電子版によると、日系企業のカジノ事業へゴコンウェイ・ファミリーが参画意向を示しているとのことである。

 ゴコンウェイ・ファミリーが参画意向と報じられたのは、日本のカジノ・娯楽関連企業であるユニバーサルエンターテインメント(旧社名アルゼ、ジャスダック上場、以下:UE社)によるマニラ湾岸での大型カジノ・ホテル建設事業である。

 UE社グループ゚は2008年より、フィリピン首都圏マニラ湾岸埋立地で計画されフィリピンの国家事業として注目されている「パゴン・ナヨン・ピリピノ・マニラ・ベイ・エンターテインメント」シティにてカジノ・ホテルリゾートの開発を計画し、2008年7月にプロジェクト用地取得、2008年8月に暫定カジノライセンス取得などの準備を進めてきた。UE社の推定総投資額は20億ドル超とも報じられてきた。

 ただ、投資額が巨額であるうえ、UE社が間接出資している米国のカジノ運営企業ウィン・リゾーツ(ナスダック公開)との間の対立が激化するなどの問題が生じている。これらにより、UE社のフィリピン・カジノ事業遂行に疑問を呈する向きも増えたが、UE社の岡田会長は「ウィン・リゾーツ問題などによって、カジノプロジェクトが挫折することはない。2014年までにカジノ・ホテルリゾートをオープンする」とコメント済み。

 そのような状況下で、ゴコンウェイ・ファミリーの総帥ジョン・ゴコンウェイ氏は、傘下の不動産企業ロビンソンズ・ランドなどを通じてのUE社カジノ事業への参画意向を表明したとのことである。