日本人シェア7.8%で4位に後退、中国人が3位
韓国人が24.9%で断トツ、11%増の10万2千人

3月16日のフィリピン観光省発表によると、2012年1月の海外からのフィリピン訪問者数は前年同月比17.5%増の41万1,064人であった。この数字には、フィリピン人海外就労者（OFW）を除く在外フィリピン人定住者（フィリピン国籍保持者）の訪問も含まれている。

　国籍別第1位の韓国人訪問者数は単月で初の10万人を突破、前年同月比10万2,166人に達し、訪問者全体の24.9%を占めた。第2位の米国人訪問者数は前年同月比0.8%減の6万3,160人でシェア15.4%にとどまった。

　一方、中国人（中国本土：以下同様）訪問者が日本人を抜いて第3位となった。中国人訪問者は前年同月比173.8%増（2.7倍）の4万2,868人と急増、国籍別シェアも10.4%へと急上昇した。中国正月が1月の第3週に当たったことが急増の主要因であるが、その様な特殊要因を除いても、中国人訪問者数は大幅増加傾向にある。ちなみに、2011年年間では前年比29.7%増加した。

　日本人訪問者数は前年同月比1.6%増の3万2,089人にとどまり、国籍別シェア7.4%に低下、第4位に後退した。国籍別シェアも低下傾向を辿りっており、かつて米国と上位2カ国を占めていた面影は全くなくなった。2011年年間では4.7%増の37万5,496人にとどまり、シェアも9.6%と一桁台へ低下している。

　なお、前年同月の7位から5位にランクアップした台湾人訪問者の急増も、中国正月の休暇によるものである。

2012年1月のフィリピン訪問者国別動向(上位12カ国）

順位	国名	訪問者数	シェア(%)	対前年同月比(%)
1	韓国	102,166	24.9	10.8
2	米国	63,160	15.4	-0.8
3	中国本土	42,868	10.4	173.8
4	日本	32,089	7.8	1.6
5	台湾	21,995	5.4	60.7
6	豪州	16,145	3.9	14.5
7	カナダ	14,088	3.4	2.7
8	香港	11,792	2.9	33.7
9	シンガポール	11,041	2.7	15.4
10	英国	9,755	2.4	13.7
11	マレーシア	7,397	1.8	14.8
12	ドイツ	6,473	1.6	14.7
在外フィリピン人		15,531	3.8	0.8
総合計		411,064	100.0	17.5

（出所：フィリピン観光省資料より作成 注:OFW除く)