2月インフレ率2.7%(06年基準)への寄与度

2012/03/06

食料0.55%、住宅光熱費1.03%、交通費0.31%

 フィリピン中央銀行(BSP)は3月6日、2012年2月のインフレ動向及びインフレ寄与度を発表した。


 2012年2月の総合インフレ率(2006年=100)2.73%への寄与度は、食料・非アルコール飲料0.55%(うち食料0.45%)、住宅・光熱・燃料1.03% 、交通・輸送0.31%、外食・サービス他0.36%、教育0.16%であった。インフレ率鈍化の主因は、豊富な供給量でコメ、野菜、果物、魚類、砂糖、油脂等主要食品の価格が低下したこと。

 一方、2012年年初2カ月間の平均総合インフレ率(2006年=100)3.31%への寄与度は、食料・非アルコール飲料0.90%(うち食料0.80%)、住宅・光熱・燃料1.11% 、交通・輸送0.37%、外食・サービス他0.39%、教育0.16%などだった。中央銀行は引き続き物価動向を注視していくとともに、景気にも配慮していく方針である。

12年2月のインフレ率(2006年=100)と寄与度

項目 物価指数
構成比
2月 2012年1~2月
インフレ率 寄与度 平均インフレ率 寄与度
総合 100.00 2.73 2.73 3.31 3.31
食料・非アルコール飲料 38.98 1.40 0.55 2.30 0.90
   うち食料のみ 36.29 1.24 0.45 2.20 0.80
酒類・煙草 2.00 4.66 0.09 5.11 0.10
衣料・靴類 2.95 3.69 0.11 3.78 0.11
住宅・光熱・燃料 22.47 4.57 1.03 4.94 1.11
家庭用品・営繕 3.22 2.07 0.07 2.25 0.07
健康・医療 2.99 2.77 0.08 2.77 0.08
交通・輸送 7.81 3.92 0.31 4.71 0.37
通信 2.26 -0.11 0.00 -0.11 0.00
娯楽・文化 1.93 2.56 0.05 2.46 0.05
教育 3.36 4.73 0.16 4.81 0.16
外食・サービス他 12.03 2.97 0.36 3.23 0.39
  (出所:中央銀行資料より作成 注:前年同月比、前年同期比)