2011年の失業率7%に改善(前年7.4%)

2012/01/08

就業者数3.2%増、失業者数0.4%減少

不完全就業率は19.3%へと悪化

 バルドス労働雇用相は、1月6日に、「2011年の失業率は7.0%で、前年の7.4%から0.4%ポイント改善した」との推計速報値を発表した。


 同相によると、2011年の失業者数は、前年比4万5千人、率にして0.4%減の281万4千人にとどまった。そのうち、15~24歳の若年層の失業者が141万9千人で全体の約50%強を占めた。また学歴別では、大学進学・卒業者が42%を占めている。

 地域別で失業率が最も高いのは、マニラ首都圏で11.3%。カラバルソンも9.7%、中部ルソンとイロコスも8.5%と高水準。失業率が最も低かったのは、サンボアンガ半島の3.2%、次いでミンダナオ・イスラム教徒自治区(ARMM)の3.4%。

 一方、就業者数は前年末比115万6千人、率にして3.2%増加した。そのうち、賃金労働者が91万1千人、率にして、4.6%増加した。また、フルタイム就業者数は79万4千人、率にして6.3%増加した。セクター別では、農林水産業で31万人、率にして0.7%増加、鉱工業で13万1千人、率にして2.4%増加、サービス業で71万3千人、率にして3.8%増加した。
 
 ただし、就業者であっても、十分な労働時間に満たず追加の仕事が必要などの不完全就業者数は前年同月比40万1千人増の716万3千人に達した。この結果、不完全就業率は19.3%へと悪化した(12年1月6日のフィリピン政府官報より)。