昨年のインフレ率4.8%(新基準)への寄与度

2012/01/05

食料1.93%、住宅光熱費1.41%、交通費0.42%

 フィリピン中央銀行は1月5日、2011年12月と年間のインフレ率及びインフレ寄与度を発表した。

 


 2011年12月の総合インフレ率(2006年=100)4.16%への寄与度は、食料・非アルコール飲料1.59%(食料1.52%)、住宅・光熱・燃料1.14% 、交通・輸送0.47%、外食・サービス他0.38%、教育0.16%などだった。

 2011年年間の総合インフレ率(2006年=100)4.77%への寄与度は、食料・非アルコール飲料2.00%(食料1.93)、住宅・光熱・燃料1.41% 、交通・輸送0.42%、外食・サービス他0.56%、教育0.16%などだった。

 テタンコ中央銀行(BSP)総裁は、「中央銀行予想では、2012~13年の平均インフレ率はインフレ目標圏内(3~5%)に留まる見込み。世界的な景気ダウンサイド・リスクやそれに伴う需要・物価圧力の鈍化がインフレを対処可能にすると予想される」と説明。中央銀行は引き続き物価動向を注視していくとともに、景気にも配慮していく方針である(12年1月5日のフィリピン中央銀行発表より)。

 11年12月インフレ率(2006年=100)と寄与度

項目 物価指数
構成比
12月 2011年1~12月
インフレ率 寄与度 平均インフレ率 寄与度
総合 100.00 4.16 4.16 4.77 4.77
食料・非アルコール飲料 38.98 4.07 1.59 5.13 2.00
   うち食料のみ 36.29 4.19 1.52 5.31 1.93
酒類・煙草 2.00 6.03 0.12 6.94 0.14
衣料・靴類 2.95 3.71 0.11 6.53 0.19
住宅・光熱・燃料 22.47 5.07 1.14 6.27 1.41
家庭用品・営繕 3.22 2.52 0.08 6.19 0.20
健康・医療 2.99 2.95 0.09 5.48 0.16
交通・輸送 7.81 6.00 0.47 5.33 0.42
通信 2.26 -0.43 -0.01 5.32 0.12
娯楽・文化 1.93 1.80 0.03 5.11 0.10
教育 3.36 4.73 0.16 4.77 0.16
外食・サービス他 12.03 3.17 0.38 4.64 0.56
  (出所:中央銀行資料より作成 注:前年同月比、前年同期比)