ライオン、フィリピンでの生産開始決定

2011/10/28

比の出生率や若年比率の高さに着目

 ライオン株式会社(ライオン)は、10月28日開催の取締役会において、フィリピンへの事業参入のため現地メーカー、ピアレス・プロダクツ・マニュファクチャリング・コーポレーション(ピアレス社)との間で、合弁会社を設立することを決議した。

 
  

  <合弁会社設立の経緯と目的>
 ライオンは、1950年代より海外での事業を開始し、現在アジアの8つの国と地域(タイ、韓国、シンガポール、中国、香港、台湾、マレーシア、インドネシア)でオーラルケア、洗濯用洗剤分野を中心とした事業を展開している。このほど策定した「新経営ビジョン」においても、「海外事業の量的成長」を重要な戦略として位置づけており、アジアでの事業拡大を図っている。

 こうした中、新たな事業展開候補地として、(1)出生率がアジアの中でも高く(2.4%)、30歳以下の人口が6割であること、(2)GDP成長率7.6%と高い経済成長性を有してことなどから、フィリピン市場への参入を模索してきた。そして、現地における洗剤・界面活性剤の製造販売ノウハウおよび小売業に対する幅広い流通網を持つピアレス社をパートナーとして、合弁会社を設立し、フィリピン市場に参入することを決定した。

<合弁会社概要>
1,社名:PEERLESS LION CORPORATION(和文名:ピアレスライオン株式会社)
2.本社所在地:マカティ市(マニラ首都圏)
3.工場:ラグナ州(マニラ中心部から南東30km)
4.事業分野:歯磨、歯刷子、シャンプーなど
5.当初資本金:6億ペソ(約10億6千万円)
6.出資比率:ライオン株式会社51%、ピアレス社49%
7.設立日:2012年2月(予定)
8.営業開始日:2012年7月1日(予定)

 なお、1963年設立のピアレス社所在地はバレンズエラ市(マニラ首都圏)、資本金は9200万ペソ、事業内容
は洗濯用洗剤、界面活性剤の製造・販売など(11年10月28日のライオン株式会社プレスリリースより)。