8月の新車販売、5.4%減少(比自工会速報ベース)

2011/09/09

8カ月間では4.1%減の9万3108台(現代車等除く)
首位トヨタの3万4190台、2位三菱の2万1812台

フィリピンの四輪車新車の販売台数が、5カ月連続の前年同月比マイナスとなった。

9月9日付けフィリピン各紙電子版によると、フィリピン自動車工業会(CAMPI))は速報として、「2011年8月の国内四輪車新車販売台数は、1万1,558台にとどまり、前年同月の1万2,217台に比べ5.4%減少した」と発表した 。前年同月比は4月の4.5%減、5月の11%減、6月の15.2%減7月の16.2%減に続き、5カ月連続のマイナス成長となった。景気鈍化の影響や、東日本大震災後の日本からの部品や完成車供給減少の影響が続いたといえる。ただし、8月は減少率が急縮小、また前月比では0.1%と僅かながら増加となっている。

なお、上記の8月の総販売台数1万1,558台などという数字は、CAMPIを脱退した昨年第3位の韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを除いたベースであり、前年比較などもHARI分などを除いた数値間の比較である。ちなみに、昨年8月のHARI分などを含めた販売台数は1万4,335台であった。

2011年8カ月間(1月~8月)の総販売台数は前年同期比4.1%減の9万3,108台であった。そして、CAMPIの今年の販売伸び率目標4~5%増を下回るペースとなっている。車種別では、商用車が同4.6%減の6万1,818台、乗用車が同3.2%減の3万1,290台となっている。なお、9万3,108台という累計販売台数も、上記のように現代アジア・リソース(HARI)分などを除いたベースである。HARI分などを含めた前年同期の販売台数は11万2,454台であった。

8カ月間のメーカー別総販売台数トップは、トヨタモーター・フィリピンズの3万4,190台であった。2位は三菱モーター・フィリピンズの2万1,812台、第3位は今回の発表分に含まれていない現代アジア・リソース(HARI)、4位ホンダカーズ・フィリピンの9062台、5位フォードモーター・フィリピンの8,200台、6位いすゞフィリピンの6259台と続く。