日本、ミンダナオの和平と復興を継続支援

2011/03/24

本日J-BIRD9案件(百万ドル)の署名式
比政府、「日本は震災でも約束違えず」と歓迎

 フィリピン政府発表によると、桂誠駐フィリピン日本国大使は3月25日に、首都圏パシグ市のアストリア・プラザホテルにおいて、2010年度J-BIRD案件9件の被供与団体の代表との間で、贈与契約に署名する。9件に対する供与総額は、102万2553ドル(約4.400万ペソ)である。


 この署名式において、テレシータ・キントス和平プロセス担当大統領顧問立会いのもと、桂大使がサウス・コタバト財団に対し、援助額相当の小切手を手渡す。署名式には、ミンダナオ開発庁アントニオ長官、国際監視団( IMT )ユーソフ団長、バンサモロ開発庁( BDA )ヤコブ専務理事などが列席する。

 J-BIRD ( Japan-Bangsamoro Initiatives for Reconstruction and Development )は、日本によるミンダナオの和平と復興に資する支援の総称である。今回の2010年度草の根・人間の安全保障無償資金協力による9つの事業への支援は、 J-BIRD の一環として実施されるものである。
今回援助9件の内訳は、学校建設5件、職業訓練施設建設2件、水上学校1件、収穫農産物処理設備1件である。  このような9件の社会開発案件実施により、草の根レベルで多くの地域住民が恩恵を受け、人間の安全保障の観点からも高い効果が期待される。

 フィリピン政府は、この発表において、「巨大地震と津波による甚大な被害にもかかわらず、日本は約束通り、フィリピン和平と復興を継続支援する」と強調した(11年3月24日のフィリピン政府官報より)。