カジノ「リゾーツワールド・マニラ」で銃撃事件発生

2017/06/02

ニノイ・アキノ国際空港第3ターミナル(NAIA3)に隣接するカジノ・リゾート「リゾーツワールド・マニラ(RWM)」において、6月1日夜、銃撃事件が発生した。

 RWM従業員によると、RWMのカジノにおいて顔をスカーフで覆った武装者が発砲した。また、同じフロアのしトランにおいても銃声が響いたとのことである。6月2日午前4時時点では、フィリピン国家警察(PNP)が事件に関して捜査中であり、被害、背景などは発表されていない。

 RWMは、2日午前2時30分ごろに、そのフェイスブックにおいて「RWMは現在閉鎖されている。RWMはゲストや従業員らの安全確保を図るとともに、事件解明・解決に向けてPNPに協力しているところである」と発表している。

 なお、米国のテロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)のによると、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、この銃撃事件に関しての犯行声明を発出したとのことである
https://ent.siteintelgroup.com/Statements/is-operative-indicates-is-responsibility-for-resorts-world-manila-attack.html 。


 「RWM」は、有力持株会社アライアンス・グローバル・グループ(AGI)のカジノリゾート事業部門であるトラベラーズ・インターナショナル・ホテル(トラベラーズ)と香港ゲンティンとの 合弁事業である。現時点ではトラベラーズが95%出資している。

 RWMは、172室(全てスイート)のマキシムズホテル、342室のマリオットホテル・マニラ、割安ホテルのレミントンなどで構成されてきた。2016年11月にマリオットホテル・ウエストウイングの228室増設(RWM事業フェーズII)が完工、総部屋数は1,226室から1,454室へと増加した。さらに、マキシムズホテルの増室、シェラトンとヒルトンという高級ホテルの開業を予定している。これらにより、RWMのホテル客室数は2,400室へと増加する見込みとなっている。