エプソン、フィリピンで環境保全型の新工場稼働
投資額1.4億ドル、屋根にメガソーラー発電設備
2017/08/29
セイコーエプソン( エプソン)は、フィリピンの製造子会社エプソン プレシジョン(フィリピン)社(EPPI)に新工場を増設、6月末に竣工した。
新工場は、総額約1億4,300万米ドルを投資(2015年度から2017年度まで)、2015年1月に着工、最新鋭かつ最高効率のオペレーションを実現する工場とするべく建設を進め、このほど完成したものである。新工場の最大の特長は、約3,000kWの最大出力を持つメガソーラー発電設備を建物の屋根部分に設置、環境に配慮した工場となっている点である。 新工場は鉄骨2階建て、建築面積は約5万3千平米、延床面積は約10万8千平米となっている。
EPPIは、この新工場においてインクジェットプリンターの生産能力を拡大するとともに、既存工場にプロジェクターの生産ラインを増設し、インクジェットプリンターおよびプロジェクターの増産体制を整備、7月末までに生産を開始した。8月25日には、フィリピン経済特区庁(PEZA)などのフィリピン政府関係者、取引先、エプソンの碓井稔代表取締役社長などの出席のもと、新工場のオープニングセレモニー(開所式)を実施した。
開所式に出席したフィリピン経済特区庁(PEZA)のチャリート・ボオク・プラザ長官は、「世界で最も先進的なメーカーがリマ・テクノロジー・センターで操業していることを誇りに思う。EPPIはフィリピン経済の発展に大きく貢献し続けている。これからも、この新工場から高品質な製品を生み出し、世界の電機産業をリードすることを期待している」とコメントした。
エプソンの碓井社長は、「「EPPIは、エプソンの今後の中長期的なビジネスにおいて重要な役割を有している。エプソンが目指している長期ビジョン『Epson 25』における4つのイノベーションのうち、インクジェットイノベーションとビジュアルイノベーションの実現に、この新工場を含むEPPIのオペレーションが貢献することを確信している」とコメントした。
エプソンは、主に中国、インドネシア、フィリピンにインクジェットプリンターおよびプロジェクターの生産拠点を有しているが、中長期的な事業戦略のもと、今後の生産拡大に向けた増産体制を整備する必要が生じてきていた。インクジェットプリンターについては、現在エプソンが注力している大容量インクタンク搭載プリンターが新興国市場を中心に急成長しているほか、高速ラインインクジェット複合機/プリンターなどのオフィス向けインクジェットプリンターも着実な伸びを示しており、今後も生産数量の大幅な増加が見込まれる。
またプロジェクターについては、企業向けや教育向け、商業利用など用途の拡大、新興国市場への浸透などにより、エプソンのビジュアルコミュニケーション事業は確実に成長を続けている。今後も、世界シェア16年連続No.1メーカーとしてラインアップのさらなる拡大などによって、販売数量の増加を見込んでいる。
EPPIは、このような生産数量の増加に対応し、従業員数も現在の約1万4,400人から、最終的には2万人の体制を想定している。これにより、エプソングループ全体の中長期的な観点での生産体制が整備されることとなる。 エプソンは今後も、独創のインクジェット技術や3LCD技術をはじめ、コアデバイスから完成品の生産、そして販売・サービスまでを一貫して手掛ける垂直統合型ビジネスモデルにより、世界のあらゆる地域の顧客に満足度の高い製品・サービスを提供していく方針である。
<エプソン プレシジョン(フィリピン)社概要>
・英文社名:Epson Precision (Philippines) Inc.(略称:EPPI)
・住所:Lima Technology Center, Lipa City, Batangas, 4217, Philippines
・社長:羽片 忠明氏(セイコーエプソン常務執行役員)
・設立:1994年12月27日
・従業員数:約14,400人(2017年5月末時点)
・土地面積:約23万平米、建物面積:約19万3千平米(新工場含む)
・生産品目:インクジェットプリンター、プロジェクター、スマートグラス
・出資比率:セイコーエプソン株式会社100%出資
(17年8月25日のセイコーエプソン株式会社ニュースリリースなどより)。
新工場は、総額約1億4,300万米ドルを投資(2015年度から2017年度まで)、2015年1月に着工、最新鋭かつ最高効率のオペレーションを実現する工場とするべく建設を進め、このほど完成したものである。新工場の最大の特長は、約3,000kWの最大出力を持つメガソーラー発電設備を建物の屋根部分に設置、環境に配慮した工場となっている点である。 新工場は鉄骨2階建て、建築面積は約5万3千平米、延床面積は約10万8千平米となっている。
EPPIは、この新工場においてインクジェットプリンターの生産能力を拡大するとともに、既存工場にプロジェクターの生産ラインを増設し、インクジェットプリンターおよびプロジェクターの増産体制を整備、7月末までに生産を開始した。8月25日には、フィリピン経済特区庁(PEZA)などのフィリピン政府関係者、取引先、エプソンの碓井稔代表取締役社長などの出席のもと、新工場のオープニングセレモニー(開所式)を実施した。
開所式に出席したフィリピン経済特区庁(PEZA)のチャリート・ボオク・プラザ長官は、「世界で最も先進的なメーカーがリマ・テクノロジー・センターで操業していることを誇りに思う。EPPIはフィリピン経済の発展に大きく貢献し続けている。これからも、この新工場から高品質な製品を生み出し、世界の電機産業をリードすることを期待している」とコメントした。
エプソンの碓井社長は、「「EPPIは、エプソンの今後の中長期的なビジネスにおいて重要な役割を有している。エプソンが目指している長期ビジョン『Epson 25』における4つのイノベーションのうち、インクジェットイノベーションとビジュアルイノベーションの実現に、この新工場を含むEPPIのオペレーションが貢献することを確信している」とコメントした。
エプソンは、主に中国、インドネシア、フィリピンにインクジェットプリンターおよびプロジェクターの生産拠点を有しているが、中長期的な事業戦略のもと、今後の生産拡大に向けた増産体制を整備する必要が生じてきていた。インクジェットプリンターについては、現在エプソンが注力している大容量インクタンク搭載プリンターが新興国市場を中心に急成長しているほか、高速ラインインクジェット複合機/プリンターなどのオフィス向けインクジェットプリンターも着実な伸びを示しており、今後も生産数量の大幅な増加が見込まれる。
またプロジェクターについては、企業向けや教育向け、商業利用など用途の拡大、新興国市場への浸透などにより、エプソンのビジュアルコミュニケーション事業は確実に成長を続けている。今後も、世界シェア16年連続No.1メーカーとしてラインアップのさらなる拡大などによって、販売数量の増加を見込んでいる。
EPPIは、このような生産数量の増加に対応し、従業員数も現在の約1万4,400人から、最終的には2万人の体制を想定している。これにより、エプソングループ全体の中長期的な観点での生産体制が整備されることとなる。 エプソンは今後も、独創のインクジェット技術や3LCD技術をはじめ、コアデバイスから完成品の生産、そして販売・サービスまでを一貫して手掛ける垂直統合型ビジネスモデルにより、世界のあらゆる地域の顧客に満足度の高い製品・サービスを提供していく方針である。
<エプソン プレシジョン(フィリピン)社概要>
・英文社名:Epson Precision (Philippines) Inc.(略称:EPPI)
・住所:Lima Technology Center, Lipa City, Batangas, 4217, Philippines
・社長:羽片 忠明氏(セイコーエプソン常務執行役員)
・設立:1994年12月27日
・従業員数:約14,400人(2017年5月末時点)
・土地面積:約23万平米、建物面積:約19万3千平米(新工場含む)
・生産品目:インクジェットプリンター、プロジェクター、スマートグラス
・出資比率:セイコーエプソン株式会社100%出資
(17年8月25日のセイコーエプソン株式会社ニュースリリースなどより)。