ホンダ、比新車セールス満足度で首位に

アフターサービス満足度でも首位と高評価

2017/09/05

 CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関であるJ.D. パワーアジア・パシフィックは8月31日に、シンガポールにおいて、2017年フィリピン新車セールス満足度(Sales Satisfaction Index、略称SSI)調査の結果を発表した。

 この調査は、フィリピンにおける新車購入時から2~6カ月経過した車の所有者を対象に、新車の販売プロセスに関する顧客満足度を調べるものである。17回目となる今回の調査は2016年8月から2017年4月に新車を購入した消費者を対象に、2017年2月~6月にかけて実施されたもので1,650人から回答を得た。

 2017年のフィリピンの自動車セールスの総合的な満足度は、6つのファクターにおける顧客の経験をもとに算出された。それらのファクターは、総合満足度に対する重要度順に、「販売勧誘」(比重20%)、「納車プロセス」(同18%)、「納車タイミング」(同18%)、「セールス担当者」(同17%)、「販売店設備」(同15%)、「取引」(同12%)となっている。

 2017年の業界平均の総合満足度スコアは740ポイント(満点は1,000ポイント)で、前年の758ポイントから18ポイント低下した。特に、「販売店設備」に対する満足度が前年比32ポイント減の735ポイントへと急低下したことが響いた。「納車プロセス」に対する満足度も同20ポイント減の746ポイントへと低下した

 企業別総合第1位は747ポイントのホンダで、前年の4位から3ランク上昇、2012年以来5年ぶりの首位となった。ホンダは特に、「販売勧誘」、「セールス担当者で高い評価を得た。第2位は745ポイントのトヨタで、微差ながら2014年からの4年連続の首位の座を逃した。

 第3位は743ポイントの日産自動車、第4位は738ポイントの三菱自動車と現代自動車が並んだ。第6位は737ポイントのシボレー、第7位は736ポイントのフォード、第8位は733ポイントの起亜、第9位は728ポイントのスズキ、第10位は724ポイントのマツダ(販売はマレーシア系のベルジャヤ・オート・フィリピン)、第11位が717ポイントのいすゞとなっている。

、既報のとおり、今回のSSI調査に先立つ7月31日に、2017年フィリピン自動車顧客満足度(CSI:アフターフォローに関して)調査の結果を発表した。この調査は、新車購入時から12~24カ月経過した個人所有車ユーザーを対象に、正規販売店のアフターサービス(整備・修理等)に対する顧客満足度を調べるもので、年1回の割合で実施しており、今回で17回目となる。

 このアフターフォロー満足度調査におけるブランド別総合ランキング首位は、803点のホンダで、前年の2位から上昇、首位の座を奪回している。5つの個別ファクターのうち、「サービスの質」、「車の引き取り」、「サービス・アドバイザー」の4部門で高い評価を受けた。すなわち、今年は、フィリピン新車セールス満足度(SSI)とアフターフォロー満足度(CSI)双方でホンダが首位となり、消費者から販売面においても高い評価を得ていることが判明した(17年8月31日のJ.D. パワー発表などより)。