比ユニクロ、16年8月期純利益54%増の3.7億ペソ

29日北イロコスに41号店、ASEAN店舗数で首位争い

2017/09/19

ユニクロ フィリピン(比ユニクロ)は、9月29日、ルソン島北西端の北イロコス州の州都ラオアグ市に、フィリピン第41店をオープンする。

 第41号店が立地するのは、ラオアグ市のロビンソンズプレイス イロコス イクスパンションモールの1階で営業時間は毎日午前10時から午後9時である。比ユニクロは5月末から6月末にかけて、ミンダナオ1号店から3号店まで一気にオープン、6月16日には、ルソン島中西部サンバレス州オロンガポ市スービックのリサールハイウェイ沿いの大型商業施設「ハーバーポイント」に出店するなどで一気に40店体制を達成した。その後、出店が一服となっていたが、当面の目標である50店体制が視野に入ってきた。

 ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSMリテール社と共同出資して合弁会社、「ファーストリテイリング・フィリピン社(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。

 比ユニクロ1号店は、2012年6月15日に、巨大ショッピング・モール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。すなわち、先頃開業5周年を迎えたのである。初出店から約1年後の2013年5月に4店、13年11月に10店に達した。約2年後の14年5月には12店、14年12月に20店突破、2016年5月に30店突破、そして、2017年6月末時点で40店と拡大してきている。

 下表のとおり、 13年8月末時点ではフィリピンのユニクロ店舗数は6店でアセアン主要国では、シンガポールの12店、マレーシア10店、タイ10店の後塵を拝し、第4位にとどまっていた。しかし、2017年8月末では、マレーシアの41店に続く40店で、タイを追い抜き、アセアンで第2位の店舗数となっている。6月末時点では40店でマレーシアと並ぶ首位に浮上しており、今後、再びASEANトップとなることが期待される。


 なお、比ユニクロを運営するファーストリテイリング・フィリピン社(FRPI)の2016年8月期の売上高は前期比26%増の54億3,703万ペソ、税引前利益は同55%増の5億2,250万ペソ、純利益は同54%増の3億6,613万ペソと二桁増収増益決算であった。2017年8月期決算は集計中ではあるが、8月末の店舗数は前年同月末比8店増加しており、二桁の増収となったものと見られる(ユニクロ・フィリピンのウエブサイト、ファーストリテイリング、ファーストリテイリング・フィリピン社資料などより)。

アセアン主要国におけるユニクロ店舗数推移(月末値)
13年 14年 15年 16年 17年
8月 11月 2月 5月 8月 11月 2月 5月 8月 11月 2月 5月 8月 11月 2月 5月 8月
フィリピン 6 10 11 12 16 19 22 23 23 27 27 30 32 34 35 37 40
シンガポール 12 13 16 16 18 21 22 23 23 23 24 24 24 25 25 24 24
マレーシア 10 12 14 18 21 23 24 24 25 31 33 34 35 35 37 39 41
タイ 10 13 14 18 20 21 21 23 23 29 30 32 32 34 34 34 34
インドネシア 1 2 3 4 4 6 6 7 8 9 9 9 9 10 10 11 12
 (出所:ファーストリテイリングのユニクロ事業戦略資料などより作成)