比ユニクロ加速、10月に3店出店、月末44店へ

ASEAN店舗数でマレーシア抜き首位の可能性

2017/10/17

    ユニクロ フィリピン(比ユニクロ)は、10月13日、ルソン島マニラ南方カビテ州バコールに立地するショッピングモール「SMシティバコール」のアッパー・グランドフロアに、フィリピン第42店をオープンした。営業時間は毎日午前10時から午後9時である。

 10月はさらに、20日に、ルソン島バタアン州バランガ市に立地するショッピングモール「ビスタモール・バタアン」のグランドフロアに同43号店、25日には、マニラ首都圏ケソン市バリンタワクに立地するショッピングモール「アヤラ・クローバーリーフ」のグランドフロアに同44号をオープンする予定である。営業時間は、双方ともに毎日午前10時から午後9時である。現時点で公表されている計画だけでも10月は一気に3店をオープン、月末時点で44店となる見込み。

 ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSMリテール社と共同出資して合弁会社、「ファーストリテイリング・フィリピン社(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。

 比ユニクロ1号店は、2012年6月15日に、巨大ショッピング・モール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。すなわち、先頃開業5周年を迎えたのである。初出店から約1年後の2013年5月に4店、13年11月に10店に達した。約2年後の14年5月には12店、14年12月に20店突破、2016年5月に30店、2017年8月に40店を突破、そして、2017年9月末時点で41店と拡大してきている。

 13年8月末時点ではフィリピンのユニクロ店舗数は6店でアセアン主要国では、シンガポールの12店、マレーシア10店、タイ10店の後塵を拝し、第4位にとどまっていた。しかし、2017年9月末では、マレーシアの42店に続く41店で、タイを追い抜き、アセアンで第2位の店舗数となっている。6月末時点では40店で、一時マレーシアと並ぶ首位に浮上したが、10月末には再びASEANトップとなる可能性が高い。第1号店オープン時に「数年で50店」という目標を掲げたが、その50店体制が視野に入ってきた(ユニクロ・フィリピンのウエブサイト、ファーストリテイリング、ファーストリテイリング・フィリピン社資料などより)。


アセアン主要国におけるユニクロ店舗数推移(月末値)
13年 14年 15年 16年 17年
8月 11月 2月 5月 8月 11月 2月 5月 8月 11月 2月 5月 8月 11月 2月 5月 8月 9月 10月予
フィリピン 6 10 11 12 16 19 22 23 23 27 27 30 32 34 35 37 40 41 44
シンガポール 12 13 16 16 18 21 22 23 23 23 24 24 24 25 25 24 24 24 N.A.
マレーシア 10 12 14 18 21 23 24 24 25 31 33 34 35 35 37 39 41 42 N.A.
タイ 10 13 14 18 20 21 21 23 23 29 30 32 32 34 34 34 34 34 N.A.
インドネシア 1 2 3 4 4 6 6 7 8 9 9 9 9 10 10 11 12 14 N.A.
 (出所:ファーストリテイリングのユニクロ事業戦略資料などより作成)