訪日フィリピン人、9ケ月間で22%増の29万3千人

東南アジア第2位に、9月は8%増の2万2,500人

2017/10/19

   日本政府観光局(JNTO)は、訪日外客数などに関する2017年9月の推計値を発表した。

 それによると、9月の訪日外客数は、前年同月比18.9%増の228万0,100人(推計値)で、2016年9月の191万8,246人を36万人以上上回り、9月として過去最高となった。

 航空路線の新規就航・増便、訪日クルーズが引き続き訪日外客数増加を牽引した。また、秋の需要獲得に向けて各市場で進めてきた訪日旅行プロモーションも貢献した。

 市場別では、主要20市場全てにおいて9月として過去最高を記録。特に韓国は、9月までの累計が521万8千人と前年同期比で40.3%増となり、早くも過去最高であった2016年の年計である509万人を超えた。

 上位5市場は、1.中国(前年同月比29.9%増の67万8,300人) 2.韓国(29.3%増の55万6,900人) 3.台湾(0.1%増の34万7,800人) 4.香港(26.4%増の16万5,500人) 5.米国(3.5%増の10万0,200人)。

 フィリピンは前年同月比8.1%増の2万2,500人。9月として過去最高を記録。この時期は、例年、旅行需要自体が落ち着く傾向にあるが、旅行博への出展や旅行会社の招請など、訪日プロモーションを通じて訪日意欲を喚起したこともあり、訪日者数は堅調に推移した。

 17年年初9カ月間(1~9月)の累計訪日外客数(推計値)に関しては、前年同期比17.9%増の2,119万6,400人となり、これまでで最速のペースで2,000万人を突破した。 

 上位5市場は、1.中国(前年同期比11.0%増の556万0,400人) 2.韓国(40.3%増の521万7,700人) 3.台湾(7.0%増の346万0,200人) 4.香港(25.1%増の168万0,300人) 5.米国(11.3%増の101万8,000人)。

 フィリピンは前年同期比22.1%増の29万2,800人で、東南アジアではタイ(7.5%増の67万3,300人)に次いで多かった。

注)「訪日外客」とは、国籍に基づく法務省集計による外国人正規入国者から日本に永住する外国人を除き、これに、日本を経由して第三国に向かうために日本に一時的に入国した通過客(一時上陸客)を加えた入国外国人旅行者のことである。「観光客」とは、短期滞在の入国者から「商用客」を引いた入国外国人で、 親族友人訪問を含んでいる(17年10月18日の日本政府観光局発表より)。