大同工業がフィリピン進出、二輪車用チェーン製造へ

2017/11/16

チェーンなどの自動車用部品メーカーである大同工業(本社:石川県加賀市)は、11月13日開催の取締役会において、フィリピン子会社を設立することを決議した。

 大同工業は、これまでに東南アジア及び南アジア地域において、タイ、インドネシア、インド、ベトナム、マレーシアの5カ国に9社の連結子会社を展開し、同地域における旺盛な二輪車用部品の需要の取り込みを積極的に行ってまいきた。

 この度、同地域での成長戦略の一環として、フィリピンにおける日系二輪車メーカー各社への品質・コスト・納入の一貫サービスを提供する体制を構築することを目的に、下記のとおり海外子会社を設立し、二輪車用チェーンの組立生産を開始することとした。今後は、上記の一貫サービス実現により、フィリピン国内での売上・シェアの拡大のみならず、東南アジア及び南アジア地域における二輪車市場向けビジネス拡大を更に加速させる方針である。

 フィリピン子会社の概要>
(1) 名称:D.I.D PHILIPPINES INC.
(2) 所在地:バタンガス州サント・トマス市ファーストフィリピン工業団地を予定
(3) 代表者:浅野真弘氏
(4) 事業内容:二輪車用チェーン等の製造・販売
(5) 資本金:1億2千万ペソ(約2億6千万円)
(6) 設立年月日:2017年11月末(予定)
(7) 出資比率:大同工業100%

<今後の見通し>
(1) 量産開始:2018年7月予定
(2) 売上高:4億ペソ(約8億8千万円 2020 年予定)
(3) 従業員数:46 名(2020 年予定)
(4) 生産能力:年間約513万本(約340万台分 2020 年予定)
(5) 投資額:1億6 千万ペソ(約3億5千万円 2020 年予定)


 本件による2018 年3月期における大同工業及び連結業績への影響は軽微とのことである(17年11月13日の大同工業株式会社ニュースリリースより)。