比ユニクロ出店加速、17年末47店でASEAN最多に
1年間で12店出店、初期目標の50店体制視野に
2018/01/08
<SMとの合弁事業順調>
ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSM リテール社と共同出資して合弁会社「ファーストリテイリング・フィリピン社(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市、当初資本金:4億ペソ)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。合弁相手のSMリテール社は、商業施設運営、銀行、不動産、ホテル、コンベンション事業などを展開するフィリピン最大級のコングロマリットであるSMインベストメンツ社の子会社であり、小売業におけるリーディングカンパニーで50年以上の歴史を誇っている。ユニクロ フィリピン(比ユニクロ)1号店は、2012年6月15日、巨大ショッピングモール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。すなわち、2017年に年開業5周年を迎えたのである。
<17年第4四半期、3カ月連続の複数出店>
比ユニクロ店舗数は、初出店から約1年後の2013年5月に4店、13年11月には10店に達した。約2年後の14年5月には12店、14年12月に20店、約4年後の16年5月に30店、そして、2016年12月に35店、約5年後の17年5月には37店と拡大してきている。そして、17年6月に一気に3店をオープンし、40店体制となった。後半も出店が加速、10月、11月、12月ともに2店ずつ出店、47店体制となった。
12月は、1日に、マニラ首都圏タギグ市ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)の「ボニファシオ・アップタウン」の2階に46号店、12月8日にはマニラ首都圏マンダルヨン市オルティガスセンターの「ザ・ポディウム」の2階に47号店をオープンした。そして、初出店時に掲げられた「数年で50店体制」という目標達成が視野に入ってきた。また、17年の年間出店数は12店となり、16年の8店を大幅に上回った。
<地方にも積極出店、台風被災地レイテにも>
15年央までは、マニラ首都圏を中心とするルソン島での出店に限られていたが、それ以降は首都圏周辺以外にも幅広く展開しつつある。まず2015年に、マニラ首都圏に次ぐ都市圏であるセブに2店をオープンした。16年6月17日には、ビサヤ地方イロイロ市の「SMシティ・イロイロ」と、同西ネグロス・バコロド市の「SMシティ・バコロド」に2店を同時オープンした。そして、現在セブを中心とするビサヤ地方での店舗数は5店となった。さらに、ドゥテルテ大統領のお膝元であるミンダナオ島においても、2017年5月末から6月にかけて、一気に3店が出店された。
これらの結果、17年末時点の全47店の内訳(比ユニクロの分類)は、マニラ首都圏大型店舗:9店、マカティ市店舗(マニラ首都圏大型店舗以外の店舗、以下同様):3店、中央マニラ店舗:11店、北部ルソン店舗:8店、南部ルソン店舗:8店、ビサヤ店舗:5店、ミンダナオ店舗:3店となっている。
<出店数ASEAN首位の座固める>
下表の通り、2013年8月末時点ではフィリピンのユニクロ店舗数は6店で東南アジア諸国連合(ASEAN)においては、シンガポールの12店、マレーシア10店、タイ10店の後塵を拝し、第4位にとどまっていた。しかし、2017年10月末には43店で、マレーシアの42店を上回る単独トップに浮上した。上記のとおり、12月末には47店に達し、マレーシア(43店)との差を広げ、ASEANトップの座を強めrた、2014年に人口1億人を突破しその半分が23歳以下という若い国であること、近年のASEAN主要国で最高の国内総生産(GDP)成長率継続なども追い風となって、比ユニクロ店舗数は今後も増加していくことが期待される。
アセアン主要国におけるユニクロ店舗数推移(月末値)
(出所:ファーストリテイリングのユニクロ事業戦略資料などより作成)
ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSM リテール社と共同出資して合弁会社「ファーストリテイリング・フィリピン社(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市、当初資本金:4億ペソ)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。合弁相手のSMリテール社は、商業施設運営、銀行、不動産、ホテル、コンベンション事業などを展開するフィリピン最大級のコングロマリットであるSMインベストメンツ社の子会社であり、小売業におけるリーディングカンパニーで50年以上の歴史を誇っている。ユニクロ フィリピン(比ユニクロ)1号店は、2012年6月15日、巨大ショッピングモール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。すなわち、2017年に年開業5周年を迎えたのである。
<17年第4四半期、3カ月連続の複数出店>
比ユニクロ店舗数は、初出店から約1年後の2013年5月に4店、13年11月には10店に達した。約2年後の14年5月には12店、14年12月に20店、約4年後の16年5月に30店、そして、2016年12月に35店、約5年後の17年5月には37店と拡大してきている。そして、17年6月に一気に3店をオープンし、40店体制となった。後半も出店が加速、10月、11月、12月ともに2店ずつ出店、47店体制となった。
12月は、1日に、マニラ首都圏タギグ市ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)の「ボニファシオ・アップタウン」の2階に46号店、12月8日にはマニラ首都圏マンダルヨン市オルティガスセンターの「ザ・ポディウム」の2階に47号店をオープンした。そして、初出店時に掲げられた「数年で50店体制」という目標達成が視野に入ってきた。また、17年の年間出店数は12店となり、16年の8店を大幅に上回った。
<地方にも積極出店、台風被災地レイテにも>
15年央までは、マニラ首都圏を中心とするルソン島での出店に限られていたが、それ以降は首都圏周辺以外にも幅広く展開しつつある。まず2015年に、マニラ首都圏に次ぐ都市圏であるセブに2店をオープンした。16年6月17日には、ビサヤ地方イロイロ市の「SMシティ・イロイロ」と、同西ネグロス・バコロド市の「SMシティ・バコロド」に2店を同時オープンした。そして、現在セブを中心とするビサヤ地方での店舗数は5店となった。さらに、ドゥテルテ大統領のお膝元であるミンダナオ島においても、2017年5月末から6月にかけて、一気に3店が出店された。
これらの結果、17年末時点の全47店の内訳(比ユニクロの分類)は、マニラ首都圏大型店舗:9店、マカティ市店舗(マニラ首都圏大型店舗以外の店舗、以下同様):3店、中央マニラ店舗:11店、北部ルソン店舗:8店、南部ルソン店舗:8店、ビサヤ店舗:5店、ミンダナオ店舗:3店となっている。
<出店数ASEAN首位の座固める>
下表の通り、2013年8月末時点ではフィリピンのユニクロ店舗数は6店で東南アジア諸国連合(ASEAN)においては、シンガポールの12店、マレーシア10店、タイ10店の後塵を拝し、第4位にとどまっていた。しかし、2017年10月末には43店で、マレーシアの42店を上回る単独トップに浮上した。上記のとおり、12月末には47店に達し、マレーシア(43店)との差を広げ、ASEANトップの座を強めrた、2014年に人口1億人を突破しその半分が23歳以下という若い国であること、近年のASEAN主要国で最高の国内総生産(GDP)成長率継続なども追い風となって、比ユニクロ店舗数は今後も増加していくことが期待される。
アセアン主要国におけるユニクロ店舗数推移(月末値)
年 | 13年 | 14年 | 15年 | 16年 | 17年 | ||||||||||||||
月 | 8月 | 11月 | 2月 | 5月 | 8月 | 11月 | 2月 | 5月 | 8月 | 11月 | 2月 | 5月 | 8月 | 11月 | 2月 | 5月 | 8月 | 11月 | 12月 |
フィリピン | 6 | 10 | 11 | 12 | 16 | 19 | 22 | 23 | 23 | 27 | 27 | 30 | 32 | 34 | 35 | 37 | 40 | 45 | 47 |
シンガポール | 12 | 13 | 16 | 16 | 18 | 21 | 22 | 23 | 23 | 23 | 24 | 24 | 24 | 25 | 25 | 24 | 24 | 25 | 25 |
マレーシア | 10 | 12 | 14 | 18 | 21 | 23 | 24 | 24 | 25 | 31 | 33 | 34 | 35 | 35 | 37 | 39 | 41 | 43 | 43 |
タイ | 10 | 13 | 14 | 18 | 20 | 21 | 21 | 23 | 23 | 29 | 30 | 32 | 32 | 34 | 34 | 34 | 34 | 35 | 35 |
インドネシア | 1 | 2 | 3 | 4 | 4 | 6 | 6 | 7 | 8 | 9 | 9 | 9 | 9 | 10 | 10 | 11 | 12 | 14 | 14 |