住宅不動産融資、9月末16%増の5,739億ペソ

不良債権比率は2.89%(前年同月末2.84%)

2018/01/18

    2017年第3四半期末(9月末)のフィリピン銀行業界(商業・ユニバーサル・貯蓄銀行グループ)の住宅不動産融資残高(Residential Real Estate Loan、RREL)合計は前期末比4.4%増、前年同期末比15.5%増の5,739億1,500万ペソ(速報値)であった。

 住宅不動産融資の不良債権(NPL)比率は2.89%となり前期末(2.95%)から縮小したが、前年同期末(2.84%)からは僅かに拡大した。

 総融資残高に対する住宅不動産融資残高比率は7.18%で前期末から横ばい、前年同期末から縮小した。また、総不良債権残高(TNPL)に対する住宅不動産融資の不良債権の比率は11.38%で、前年同期末から拡大した。貸倒引当比率は41.98%で前期末(44.51%)、前年同期末(46.16%)より低下した(17年12月のフィリピン中央銀行発表より)。


フィリピン銀行業界の住宅融資動向(単位:億ペソ)

項目 16年9月末 17年6月末 17年9月末
住宅不動産融資残高(RREL) 4,967.87 5,499.25 5,739.15
住宅不動産融資NPL残高 141.14 162.26 165.73
貸倒引当金 65.15 72.23 69.57
総融資残高(TLP) 66,733.83 76,620.28 79,987.02
総不良債権残高(TNPL) 1,358.12 1,411.59 1,456.80
RREL対TLP比率 7.44 7.18 7.18
RREL-NPL対TNPL比率 10.39 11.49 11.38
RREL-NPL対TLP比率 0.21 0.21 0.21
RREL-NPL対RREL比率 2.84 2.95 2.89
(出所:中央銀行資料より作成)