ジョリビー系不動産ダブルドラゴン、72%増益に
2018/03/04
不動産企業「ダブルドラゴン・プロパティーズ」(ダブルドラゴン、DD)の急成長が続いている。
DDは、3月2日、2017年(1月~12月)の決算速報を発表した。それによると、2017年の収入は前年比78.1%増の66億1千万ペソ、経常的収入は同276.4%増(3.76倍)の13億1千万ペソ、純利益は同71.8%増の25憶3千万ペソと、高水準の先行投資負担をこなしながら大幅増収増益決算となった。急ピッチの収益拡大の一方、財務基盤も大幅拡充されている。2017年末の総資産は前年末比28.5%増の643億3千万ペソ、純資産は同10.4%増の223億2,千万ペソに達している。
DDは、ジョリビー・フーズ(JFC)創始者であり現会長であるトニー・タン・カクティオン氏と、2010年にJFCグループ入りしたバーべキュー・ チェーン「マン・イナサル」創業者エドガー・シア?U氏によって保有されている不動産企業である。すなわち、ジョリビー・グループ企業といえる。
2010年の創業以来、積極的に事業拡大しており、2017年までの3年間だけで33万2,500平米の賃貸スペースを構築している。、特に、「シティモール」事業に注力してきている。同事業では、流通・不動産・金融コングロマリットであるSMグループの旗艦企業SMインベストメンツ(SMIC)と中小型モール事業で提携している。 SMICは、DDの100%子会社であるシティーモール・コマーシャルセン ター(CMCCI)に34%出資している。
「シティモール」は地域社会に根差す売り場面積 5千~1万平米の中小型モールであり、スーパーマーケット、小売り店、JFC傘下のジョリビー、マン・イナサル、チャウキン(中華)、レッド・リボン (ケーキ)、グリーンウイッチ(ピザ)などのファースト・フーズチェーン店などで構成される。
DDは、「シティモール」を2020年までに100店出店する計画である。第1号店はロハス市で2015年3月にフル・オープンした。また、2015年8月12日には、カビテ州イムスのアギナルド・ハイウェイ沿いにルソン島1号店をオープンした。そのほか、ルソン、ミンダナオ、セブ、ボラカイ島などでの出店、もしくは出店準備が進展しており、2018年末までに50店体制が構築される見込み。既にオープンしている1号店から25号店までの合計賃貸面積の95.3%が賃貸契約完了済みである。
DDはホテル事業にも注力している。2016年10月、ホテル・オブ・アジア(HOA)の株式70%を8億3,20万ペソで取得した。HOAはホテル101を保有するほか、アジア有数の中国系ホテルチェーンであるジンジャン・イン(錦江之星)のフィリピンにおけるマスター・フランチャイズ権を有しており、オルティガスやマカティにジンジャン・インをオープンしている。
DDは、HOAが展開するホテルの部屋数を2020年までに5,000室とする意向である。そのために、既存のマカティとオルティガス(合計866室)のほか、マニラ、ケソン、ボラカイ島、カビテ、バギオ、タガイタイ、スービック、ロハス、クラーク、イロイロ、セブ、ボホール、ドゥマゲッテイ、パラワン、カガヤン・デ・オロ、ダバオ、サンボアンガなど20都市にホテルをオープンする計画である。特に注目されるのは、世界的な観光地であるボラカイ島に建設されつつある大型リゾートホテル「ホテル101 リゾート・ボラカイ」であり、ビーチフロントの2ヘクタールに立地、部屋数は1,001室とフィリピン最大数となる。
最近は、貸し倉庫事業にも注力している。子会社セントラハブ・インダストリアルセンターズ社(セントラルハブ)を通じて、2020年までにまず8カ所(敷地面積合計100ヘクタール)において、貸し倉庫を開業し、トップ倉庫企業となることを目指す。8カ所の内訳は北部ルソン2カ所、南部ルソン2カ所、ビサヤ2カ所、ミンダナオ2カ所である。既に第1号となるセントラルハブ・タルラック(敷地面積6.2ヘクタール)を建設中。そして、このほど、第2号となるイロイロで、倉庫用地(同3.9ヘクタール)を取得した。
なお、DDは、2015年7月6日に、フィリピン証券取引所(PSE)メインボードへ指定替えとなった。DDは、2014年4月、PSEの中小企業(SME)ボードに新規上場、SMEボード銘柄として取引されていた。しかし、上場後短期間で、時価総額がPSE上場の全不動産企業の中で10位以内になるなど、メインボード指定替えの資格があると評価され、新規上場後わずか1年間強でメインボードへ格上げとなったという経緯がある(18年3月2日のフィリピン証券取引所回覧01306-2018号などより)。
DDは、3月2日、2017年(1月~12月)の決算速報を発表した。それによると、2017年の収入は前年比78.1%増の66億1千万ペソ、経常的収入は同276.4%増(3.76倍)の13億1千万ペソ、純利益は同71.8%増の25憶3千万ペソと、高水準の先行投資負担をこなしながら大幅増収増益決算となった。急ピッチの収益拡大の一方、財務基盤も大幅拡充されている。2017年末の総資産は前年末比28.5%増の643億3千万ペソ、純資産は同10.4%増の223億2,千万ペソに達している。
DDは、ジョリビー・フーズ(JFC)創始者であり現会長であるトニー・タン・カクティオン氏と、2010年にJFCグループ入りしたバーべキュー・ チェーン「マン・イナサル」創業者エドガー・シア?U氏によって保有されている不動産企業である。すなわち、ジョリビー・グループ企業といえる。
2010年の創業以来、積極的に事業拡大しており、2017年までの3年間だけで33万2,500平米の賃貸スペースを構築している。、特に、「シティモール」事業に注力してきている。同事業では、流通・不動産・金融コングロマリットであるSMグループの旗艦企業SMインベストメンツ(SMIC)と中小型モール事業で提携している。 SMICは、DDの100%子会社であるシティーモール・コマーシャルセン ター(CMCCI)に34%出資している。
「シティモール」は地域社会に根差す売り場面積 5千~1万平米の中小型モールであり、スーパーマーケット、小売り店、JFC傘下のジョリビー、マン・イナサル、チャウキン(中華)、レッド・リボン (ケーキ)、グリーンウイッチ(ピザ)などのファースト・フーズチェーン店などで構成される。
DDは、「シティモール」を2020年までに100店出店する計画である。第1号店はロハス市で2015年3月にフル・オープンした。また、2015年8月12日には、カビテ州イムスのアギナルド・ハイウェイ沿いにルソン島1号店をオープンした。そのほか、ルソン、ミンダナオ、セブ、ボラカイ島などでの出店、もしくは出店準備が進展しており、2018年末までに50店体制が構築される見込み。既にオープンしている1号店から25号店までの合計賃貸面積の95.3%が賃貸契約完了済みである。
DDはホテル事業にも注力している。2016年10月、ホテル・オブ・アジア(HOA)の株式70%を8億3,20万ペソで取得した。HOAはホテル101を保有するほか、アジア有数の中国系ホテルチェーンであるジンジャン・イン(錦江之星)のフィリピンにおけるマスター・フランチャイズ権を有しており、オルティガスやマカティにジンジャン・インをオープンしている。
DDは、HOAが展開するホテルの部屋数を2020年までに5,000室とする意向である。そのために、既存のマカティとオルティガス(合計866室)のほか、マニラ、ケソン、ボラカイ島、カビテ、バギオ、タガイタイ、スービック、ロハス、クラーク、イロイロ、セブ、ボホール、ドゥマゲッテイ、パラワン、カガヤン・デ・オロ、ダバオ、サンボアンガなど20都市にホテルをオープンする計画である。特に注目されるのは、世界的な観光地であるボラカイ島に建設されつつある大型リゾートホテル「ホテル101 リゾート・ボラカイ」であり、ビーチフロントの2ヘクタールに立地、部屋数は1,001室とフィリピン最大数となる。
最近は、貸し倉庫事業にも注力している。子会社セントラハブ・インダストリアルセンターズ社(セントラルハブ)を通じて、2020年までにまず8カ所(敷地面積合計100ヘクタール)において、貸し倉庫を開業し、トップ倉庫企業となることを目指す。8カ所の内訳は北部ルソン2カ所、南部ルソン2カ所、ビサヤ2カ所、ミンダナオ2カ所である。既に第1号となるセントラルハブ・タルラック(敷地面積6.2ヘクタール)を建設中。そして、このほど、第2号となるイロイロで、倉庫用地(同3.9ヘクタール)を取得した。
なお、DDは、2015年7月6日に、フィリピン証券取引所(PSE)メインボードへ指定替えとなった。DDは、2014年4月、PSEの中小企業(SME)ボードに新規上場、SMEボード銘柄として取引されていた。しかし、上場後短期間で、時価総額がPSE上場の全不動産企業の中で10位以内になるなど、メインボード指定替えの資格があると評価され、新規上場後わずか1年間強でメインボードへ格上げとなったという経緯がある(18年3月2日のフィリピン証券取引所回覧01306-2018号などより)。