デュシット新ホテル「ASAI」、セブ島の3カ所に

19年に市内、ラプラプ地区, オスロブ地区で開業

2018/04/06

 タイのホテル・不動産開発企業「デュシット インターナショナル」がASAI (アサイ)という新たなホテルブランドを発表した。ASAI ホテルは好奇心旺盛なミレニアル思考の旅行者を対象に、世界中の活気ある都市やリゾート地でリアルなローカル体験を味わえる場を提供する。

 ASAI ホテルは2019年第一四半期に最初のホテルをバンコクの有名なチャトゥチャック・マーケットにオープン予定である。コンセプトは持続性と地元コミュニティにフォーカスしたホテル作り。地元の職人たちとのコラボレーションを通じて地域の文化や伝統を反映していく方針である。

  ブランドの中心となる4つの柱は、考え抜かれた必需品、共有エリア、地元からのインスピレーション、そして繋がるコミュニティである。各ホテルには約15平米のコンパクトなコンテンポラリデザインの客室に良質のベッドや高圧力のレインシャワーなどを設置する。コンパクトな寝室とは逆に共有スペースを大きく配置し、効率的でありながら居心地の良い仕事スペース、レジャー用エリアと持続性に重きを置いた地元のシェフたちがメニューを開発するレストランと多々の機能を有する。

 世界展開を目指すASAI ホテルは、先端技術を利用し、自動チェックインができるキオスクやホテル独自のオンラインガイドなど予約や滞在体験の効率化を目指す。宿泊者はオンラインガイドを通じて地元のリアルな体験をすることができ、あまり知られていないインスタ映えする場所を発見できる。また、ASAI はテイクミーツアー(TakeMeTour) などの旅行会社と提携してゲスト一人ひとりに特化した小旅行も提供する。

 ASAI はチャトゥチャック・マーケットでのオープンの他に、フィリピン・セブ島に3カ所(ラプラプ地区, オスロブ地区と市内)、ミャンマー・ヤンゴンに1カ所とバンコクのサトーン地区と5カ所のオープンが決まっている。すべて2019年の開業予定である。

 ASAIホテルの経営陣は今年中に日本や東南アジアを含め、10カ所での開業発表を目指している。これらのホテルは所有、共同開発やマネジメント契約と多々の形態をとる。また開業地域として、オーストラリア、ヨーロッパ、中米などを視野に入れている。

 デュシット インターナショナルは、現在27のホテル及びリゾートを運営し、次の4年かけて世界の主要地域で70件超の新規プロジェクトを手掛けている。デュシットインターナショナルは、ASAIの他、ラグジュエリーからカジュアルまで幅広く、「デュシタニ」、「デュシットD2」、「デュシットプリンセス」、「デュシット デバラナ」の4つのブランドを展開している(18年4月6日のデュシット インターナショナルのニュースリリースより)。