日本、比のインフラ整備に425億円支援
MRT3号線修繕や新ボホール空港建設など
2018/06/21
6月20日、東京で実施された日・フィリピン外相会談において、河野太郎外務大臣はアラン・ピーター・カエタノ・フィリピン共和国外務大臣に対し、「MRT3号線修繕計画」(供与限度額381億100万円)及び「新ボホール空港建設及び持続可能型環境保全計画(第二期)」(供与限度額43億7,600万円)の円借款の供与に関する事前通報を行った。今回の事前通報を踏まえ、今後、日本とフィリピン政府との間で、円借款の供与に関する交換公文を締結する予定である。
<対象案件の概要>
(1)フィリピン・マニラの鉄道「MRT3号線」の修繕に融資(円借款「MRT3号線修繕計画」供与限度額381億円100万円)
首都マニラのMRT3号線を再び質の高いインフラとすべく修繕・維持管理のための資金を融資する。
MRT3号線(全長約17km、総駅数13駅)は、市内で最も交通量が多い通りの一つである環状4号線(EDSA通り)上を通る幹線路線で、2000年の開業から2012年までは日本企業によって維持管理業務が実施されていた。2012年以降は他国企業が維持管理を行っていたが、予算不足等もあり、適切な維持管理業務が実施されず、現在は、線路や車両が劣化し、運行トラブルが頻発する事態となっている。
このため、フィリピン政府からの要請を受け、MRT3号線を適切に修繕し、日本の技術を活用して質の高いインフラとするために必要な資金を融資し、鉄道の安全性、快適性を向上させる。MRT3号線の修繕により、2022年(事業完成2年後)には、現在の約2倍の列車が適切に運行されることで輸送量が大幅に改善し、マニラ首都圏の深刻な交通渋滞の緩和、大気汚染や気候変動の緩和に寄与することが期待される。
(2)ボホール州の新空港建設に追加的融資(円借款「新ボホール空港建設及び持続可能型環境保全計画(第二期)」(供与限度額43億7,600万円)
中部フィリピン・ビサヤス地域のボホール州において、急増する旅客者数に対応するために、新空港を建設する資金を追加的に融資する。
ボホール州は豊富な観光資源を活かした地域開発が進められている。2020年には、国際旅客者数の需要は年間14万2,300人に急増すると予想されている。新ボホール空港の建設により、当初の3倍近くの航空機発着に対応できるようになり航空輸送の利便性・安全性が向上するとともに、地域の活性化、持続可能な成長に寄与することが期待される。
(注)新ボホール空港の建設については、2013年に約107億円を限度とする円借款の供与につき、交換公文を締結した。一方、その後の大幅な為替変動などにより工事費が増大したため、追加的に必要となった資金を供与するもの。
<供与条件(両案件共通)>
(1) 金利 : 年0.1%
(2) 償還期間 : 40年(12年の据置期間を含む。)
(3) 調達条件 : STEP(本邦技術活用条件)
(18年6月20日の日本外務省発表より)
<対象案件の概要>
(1)フィリピン・マニラの鉄道「MRT3号線」の修繕に融資(
首都マニラのMRT3号線を再び質の高いインフラとすべく修繕・
MRT3号線(全長約17km、総駅数13駅)は、
このため、フィリピン政府からの要請を受け、
(2)ボホール州の新空港建設に追加的融資(円借款「
中部フィリピン・ビサヤス地域のボホール州において、
ボホール州は豊富な観光資源を活かした地域開発が進められている
(注)新ボホール空港の建設については、
<供与条件(両案件共通)>
(1) 金利 : 年0.1%
(2) 償還期間 : 40年(12年の据置期間を含む。)
(3) 調達条件 : STEP(本邦技術活用条件)
(18年6月20日の日本外務省発表より)