株式:22日一時7千台割れ、年初から17.5%下落

7日連続安、外国人年初から657億ペソの売り越し

2018/06/23

 2018年6月22日の株式市場は続落し、PSE株価指数は前営業日から34.95ポイント安の7,063.20ポイントで引けた。率にして0.49%の下落。

 全体の売買代金は前営業日比2%増の80億5,000万ペソ(約169億円)、総取引回数は7%増の10万7,950回。値上がり76銘柄、値下がり129銘柄、変わらず46銘柄。外国人投資家は14億1,000万ペソの売り越しだった。


 引き続き、米中貿易摩擦懸念や比中央銀行の追加利上げ決定などを背景に、一時は約174ポイント急落、6,923.67ポイントまで下げた。後場に値頃感からの買い戻しの動きにより、一時はプラス圏に浮上する場面もあったが、引けは約35ポイント続落という結果となった。これで7日連続の下落となった。

 この日の終値は、今年1月29日に記録したザラ場(取引時間中)の過去最高値9,078.37ポイントからは22.2%の下落、終値での過去最高値9,058.62ポイントからも22%の下落となっている。また、年初からの下落率は17.5%に達する。

 年初から6月22日までの大分類セクター別指数動向は、金融株が20.4%下落、持株会社(ホールディング・カンパニー)株が18.9%下落鉱業・石油株(資源株)が16.1%下落、サービス産業株15.4%下落、不動産株13.4%下落、工業株が8.8%下落と、全セクターがマイナスとなっている。そして、全株指数も17.5%の下落となった。

 外国人は売り越しを続けている。6月は22日まで全営業日売り越しで年初からの累計売り越し額は約657億ペソに達し、前年同期の約216億ペソの買い越しから激変となっている。



                  2018年6月22日の株式市場概要
指数 始 値 高 値 安 値 終 値 前営業日比
PSE株価指数 7,092.04 7,132.71 6,923.67 7,063.20 -34.95


出来高(百万株) 1,837 -4% 値上がり銘柄 76 外人買付額(百万ペソ) 3,796
売買代金(百万ペソ) 8,050 2% 値下がり銘柄 129 外人売却額(百万ペソ) 5,205
総取引回数 107,950 7% 変わらず銘柄 46 外人買越額(百万ペソ) -1,410
(出所:フィリピン証券取引所の取引記録より作成、注:パーセント表示は前の営業日からの伸び率)