比イオンクレジット、社債発行で10億ペソ調達

3年物と5年物、フィリピン債券取引所へ上場

2018/11/19

  11月19日付けビジネスワールド紙などによると、AEON Credit Service (Philippines), Inc{イオン クレジットサービス(フィリピン)株式会社、以下、比イオンクレジットと記す}は、ペソ建て固定利付債発行で10億ペソを調達した。

 このペソ建て固定利付債発行は、ASEAN+3多通貨建債券発行フレームワーク( ASEAN+3 Multi-Currency)に基づくフィリピン初の案件であり。今回、3年物(年利7.299%、発行額9億ペソ)と5年物(年利7.695%、発行額1億ペソ)の2種類が発行された。そして、アジア開発銀行(ADB)が信託基金として管理する「信用保証・投資ファシリティ」(CGIF)によって保証される。

 比イオンクレジットの固定利付社債は、11月16日、フィリピン・デーリング&エクスチェンジ(PDEx)運営の債券取引所(電子取引)に上場されたとのことである。フィリピンでは、株式や株式に絡んだ派生商品(ワラントなど)の上場・売買はフィリピン証券取引所(PSE)が管轄している。一方、債券や固定利付き商品の上場・売買などに関しては、フィリピン・デーリング・システム・ホールディングス社(PDS)傘下の電子取引所(PDEx)が担当している。今回の上場により、上場債券残高は9,772億7,000万ペソに達し、2017年末の7,925億2,000万ペソから23%増加となった。