東京海上出資のマラヤンインシュアランス、創業90周年

総保険料100億ペソ超、総資産343億ペソで首位

2020/02/28

 ユーチェンコ財閥傘下の有力損害沽券会社であるマラヤンインシュアランス(MICO社)が創業90周年を迎えた。2月27日に、マニラ首都圏マカティ市のRCBCプラザにおいて、90周年記念イベントが開催された。羽田浩二駐フィリピン日本国大使も参加、盛況なイベントとなった。

 MICO社の起源は、エンリケ・ユーチェンコ氏によって、14万7,500ペソでマニラ市ビノンドに創設されたチャイナ・インシュアランス&シュアティ社である。1930年に8人のエージェントという陣容で営業を開始した。すなわち、今年が創業90周年となる。その後、東京海上の出資など様々な変遷を経て、フィリピンを代表する損害保険会社の一社となっている。

 東京海上のフィリピン進出の歴史は古く、1901年に英国系商社を総代理店として営業開始をするも、太平洋戦争敗戦により、営業停止を余儀なくされた。戦後、当地有力財閥であるユーチェンコ財閥と緊密な関係を構築し、1964年5月にMICO社などと合弁事業を開始した。現在の東京海上ホールディングスのMICO社出資比率は20%となっている。

 2018年のMICO社の総保険料収入は101億6千万ペソで業界首位、2018年末の総資産は342億8千万ペソで首位、純資産は42億4千万ペソで第2位となっている。