台風22号ルソン島横断、12日首都圏等が半休日状態

政府系機関休業や休校措置、証券取引所(PSE)も休場

2020/11/12

 台風22号(国際名:ヴァムコー、フィリピン名:ユリシーズ)、強い勢力で、ルソン島中部に上陸した。

 フィリピン気象庁(PAGASA)によると、台風22号は、11月11日午後10時30分頃、ルソン島中部のケソン州パトナヌンガン島に上陸、一旦海上に抜けた後、12日午前1時30頃、ケソン州ジェネラル・ナカール町付近に上陸した。12日にルソン島中部を横断、午後に南シナ海に抜けると予想されている。マニラ首都圏などにシグナル3警報が発出されている。

 日本気象庁の11月12日午前3時45分の発表によると、台風22号は12日午前3時現在、ルソン島にあり、時速25キロメートルで西に向かっている。この時点での中心気圧は970ヘクトパスカル(hPa)、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルとなっている。

 このような強い台風のルソン島上陸・横断に伴い、12日はマニラ首都圏や近隣州の政府系機関(治安関連部署などを除く)が休業、公立学校は全校休校となる。フィリピン証券取引所(PSE)も休場となる。政府は「民間企業の業務については各自の判断に委ねる。しかし、経営陣は、台風22号の影響を受ける従業員の立場を考慮してほしい」ともコメントしている。