台風1号、20日にミンダナオ上陸、比横断見込み

2月の1号発生25年ぶり、日本への影響ない模様

2021/02/19

 2月18日15時(日本時間、以下同様)、カロリン諸島で台風1号(国際名:ドゥージェン、フィリピン名:アウリン)が発生した。

 日本気象庁の2月19日午前3時45分の発表によると、台風1号はミンダナオ島の東にあり、ほとんど停滞している。この時点での中心気圧は996ヘクトパスカル(hPa)、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルとなっている。

 台風1号は、ゆっくりと北西方面に進み、2月20日夕刻から21日朝にミンダナオ島南スリガオのカラガ付近位に上陸する見込みである。その後、ミンダナオ、ビサヤ、ルソン南部の一部を横断する可能性がある。24日午前に南シナ海へ抜ける見込みであり、日本への直接的な影響はない見込みである。

 日本気象協会によると、2月に台風1号が発生するのは1996年以来、25年ぶりである。ちなみに、2020年の台風1号は5月12日に発生し、5月以降に台風1号が発生するのは4年ぶりとなった。一方、2019年は1月1日に台風1号が発生し、統計開始(1951、昭和26年)以来、最も早い発生であった。

 また、ドゥージェンは、中国が用意した名前で意味は「ツツジ」である。台風の名前は、「台風委員会」(日本含む14カ国等が加盟)で各加盟国などの提案した名前が、あらかじめ140用意されていて、発生順につけられる。準備された140を繰り返して使用(140番目の次は1番目に戻る)されるが、大きな災害をもたらした台風などがあると、加盟国からの要請によって、その名前を以後の台風では使用しないように別の名前に変更することがある。