首都圏等の一般的隔離措置(GCQ)、3月末まで継続

バタンガス州、ダバオ市等も同様、その他の多くはMGCQ

2021/02/28

   フィリピン政府は、2月27日、3月1日から31日までのフィリピン各地における新型コロナウイルス対策としての地域隔離措置(外出・移動制限)を発表した。下記のように、マニラ首都圏は3月末まで「一般的地域隔離(GCQ)」措置が据え置かれる。

<3月の地域隔離措置の概要>
(1)一般的な地域隔離措置(GCQ)対象地域。
 ・マニラ首都圏全域
 ・コルディリェラ行政地域(CAR)のバギオ市、アパヤオ州、カリンガ州、マウンテン・プロビンス州 
 ・カラバルゾン地域(地域4)のバタンガス州
 ・東ビサヤ地域(地域8)のタクローバン市
 ・バンサモロ暫定自治地域(BARMM)の南ラナオ州
 ・北ミンダナオ地域(地域10)のイリガン市
 ・ダバオ地域(地域11)のダバオ市

(2)修正を加えた一般的な地域隔離措置(MGCQ)
 ・アブラ州、ベンゲット州、イフガオ州、北ダバオ州の各州(2月まではGCQ)及び、上記(1)以外の全地域

 一時は、3月にはマニラ首都圏を含むほぼ全地域がMGCQへと緩和されるとの観測が強まったが、全国の新型コロナウイルス新規感染者が、2月26日に2,651人、27日に2,921人へと急ピッチで増加し約4カ月ぶりの高水準になったこと、変異種感染拡大懸念などを背景に、マニラ首都圏などのMGCQへの緩和が見送られた。

 なお、基本的な地域隔離措置は上記のとおりであるが、市、バランガイ(最小行政区)、更に限定された地域等の範囲でより厳しい隔離措置が課される場合もある。滞在地域の地方行政機関の発表にも注意することが必要である。