10年目の比ユニクロ、8月末63店でASEAN首位

タイ54店、マレーシア48店、インドネシア40店

2021/09/17

 ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSMリテール社と共同出資して合弁会社、「ファーストリテイリング フィリピン社」(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。

 ユニクロ フィリピン1号店は、2012年6月15日に、巨大ショッピングモール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。すなわち、今年はユニクロのフィリピン進出10年目ということになる。初出店から約1年後の2013年5月に4店、その後順調に店舗網が拡大、2018年5月末で50店に達し、初出店時に掲げられた「数年で50店体制」という目標が達成されている。そして、2019年10月29日には60号店(ファーストリテイリングのウェブサイト表示による、以下同様)となる「SMシティ・バギオ店」をオープンした。その後は、新型コロナウイルス感染拡大にともない、進出ピッチが鈍ったが、店舗数が減少することなく、2021年8月末は63店となっている。
 
 2013年8月末時点ではフィリピンのユニクロ店舗数は6店で東南アジア(ASEAN)においては、シンガポールの12店、マレーシア10店、タイ10店の後塵を拝し、第4位にとどまっていた。しかし、2017年10月末には43店で、マレーシアの42店を上回る単独トップに浮上した。その後、ASEAN首位の座を維持、上記のように2021年8月末時点で63店、2位のタイ54店、3位のマレーシアの48店などを大きく上回っている。

 東南アジアにおけるユニクロ店舗数推移(月末値)
17年 18年 19年 20年   21年 
2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11  2  5  8
フィリピン 35 37 40 45 47 50 51 55 56 57 58 60 60 60 60 61 62  63  63
シンガポール 25 24 24 25 26 26 26 28 27 28 28 28 28 27 25 26 26  26 26
マレーシア 37 39 41 43 43 46 48 48 47 48 49 51 49 49 50 51 52  49 48
タイ 34 34 34 35 35 39 40 44 44 50 50 51 50 50 51 52 53  53  54
インドネシア 10 11 12 14 15 18 18 21 21 26 26 32 29 30 32 35 36   41 40
ベトナム - - - - - - - - - - 1 3 4 6 8  8
(出所:ファーストリテイリングのユニクロ事業戦略資料より作成、本社ウエブサイト表示ベース)