比スズキがeCラサーダと提携、Lazモールに旗艦店

2021/12/14

 スズキのフィリピン子会社スズキ フィリピン(比スズキ)の四輪車販売シェアが、近年急ピッチで上昇している。この近年のシェア急上昇は、スズキ車の省エネ性、価格の安さ、経済的パフォーマンスなどに対する評価が高まっていること、新型車積極投入、販売網拡充の相乗効果といえよう。

 販売網に関しては実店舗ネットワーク拡充に加え、オンライン販売網も拡充しつつある。比スズキは、12月10日、東南アジア最大級のeコマースプラットフォームであるLazada Philippine(ラサーダ)と提携して、LazMallに新しいスズキの旗艦店をオープンすることを正式に発表した。

 なお、比スズキの2020年の新車販売台数は、新型コロナ感染拡大やその対策としての地域隔離措置の影響により、前年比(以下同様)35.1%減の1万5,515台にとどまった。しかし、フィリピン全体の新車販売が40%減少するなか、比スズキの新車市場シェアは6.3%(全輸入車含む総販売台数ベース)で、前年の5.7%から一段と上昇、過去最高となった。そして、前年と同様、トヨタ、三菱自動車、日産自動車、現代自動車に次ぐ業界第5位となった。

 2021年に入っても、比スズキのシェア拡大が続いている。2021年上半期(1月~6月)の販売台数は65%増の9,987台に達し、トヨタ、三菱自動車に続く業界第3位へと浮上した。年初9カ月間の販売台数も1万4,445台に達しシェア7.0%、3位フォード7.2%との微差の4位となっている。