ブラザー、比で第3工場建設、プリンター類増産へ

総工費80億円、太陽光パネル設置、倉庫機能兼備

2022/02/17

 ブラザー工業(ブラザー、本社:名古屋瑞穂区)は、2月17日、「製造子会社ブラザーインダストリーズ(フィリピン)に第3工場を建設する。総事業費は約80億円で、延床面積は8万7,453平米の4階建て、2024年1月の完成を予定している」と発表した。

 現在、ブラザーインダストリーズ(フィリピン)(所在地:バタンガス州タナウアン市ファーストフィリピンインダストリアルパーク)では、プリンター・複合機と電子文具の本体および消耗品を生産している。2012年3月の設立以来、ブラザーグループのプリンティングビジネスの拡大に伴い、生産能力を増やしてきたが、さらなる製品販売の増加に備えるために第3工場の建設を決定した。着工は2022年4月、完工は2024年1月と予定している。

 第3工場は、さまざまな種類のプリンター・複合機の生産が可能なため、今後の事業環境の変化に柔軟に対応できる施設となる。また、BCP(事業継続計画)対策として、部品や製品を保管できる倉庫機能も兼ね備えることで、物流面でリスクが生じた場合にも一定期間は生産の継続と出荷が可能となる。さらに、太陽光パネルの設置等による再生エネルギーの活用などを進め、「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」で掲げるカーボンニュートラルの実現に貢献する。地球環境に配慮した生産活動を通じて、サステナブルな社会の実現に貢献して行く方針である。