北海道大学、フィリピン宇宙庁と連携協定締結
比初の衛星共同開発で実績、宇宙人材育成へ
2022/04/20
4月18日、北海道大学(北大)は、「フィリピンの宇宙機関であるフィリピン宇宙庁(PhilSA)との間で、3月4日、大学として世界で初めて連携協定を締結した」と発表した。
北大は、フィリピンと共同で、フィリピン初の人工衛星である第1号衛星「DIWATA-1」と第2号衛星「DIWATA-2」を開発・運用した実績が、国際貢献上の成果として高く評価されている。第2号衛星については、現在も共同運用が継続されている。これらの衛星に搭載された観測機器の開発にあたっては、北大の大学院理学研究院の光学機器開発経験と大学院工学研究院の熱構造設計技術の融合が大きな役目を果たしている。このような部局を超えた連携により、世界最高性能のスペクトル撮像装置を用いた観測手法の確立や、台風などの災害をもたらす気象現象の監視、衛星搭載観測機器の技術開発などが行われた。
こうした北大の貢献が契機となり、2019年8月、フィリピン大統領府の下にフィリピン宇宙庁が設置された。初代長官(閣僚)には、上記のフィリピン初の衛星開発プログラムのフィリピン側代表のジョエル・ジョゼフ・マルシアーノ・ジュニア教授が就任した(北大のアンバサダーにも就任)。今後、同庁との宇宙開発利用及び科学技術分野全般における更なる協力の強化と発展を推し進め、宇宙人材の育成を含めた相互協力を行うため、大学院理学研究院及び大学院工学研究院が中心となり包括的な連携協定が締結されるに至った。
【連携の内容】
<交流対象分野>
1)衛星バスの開発
2)宇宙環境を利用した地球観測、宇宙探査及び宇宙実験を含む科学的な観測機器の開発
3)推進システムの開発
4)地上局を利用した衛星運用
5)衛星データの交換、アプリケーション製品の開発と利用
6)衛星データ検証のための地上計測の実施
7)宇宙法、政策、国際協力の促進
8)両参加者によって確認される他分野の促進
<交流活動>
1)客員研究員や学生を含む専門家や研究者の交流
2)科学的、技術的な情報交換を含む共同研究開発
3)会議の共同開催、セミナー、シンポジウム、研修、ワークショップ、展示会、その他別添の覚書
に関するイベントの開催
4)その他、短期コース、技能実習、両参加者によって識別される技術的な実証など
【協定の有効期限】
2022年3月4日から5年間
北大は、フィリピンと共同で、フィリピン初の人工衛星である第1号衛星「DIWATA-1」と第2号衛星「DIWATA-2」を開発・運用した実績が、国際貢献上の成果として高く評価されている。第2号衛星については、現在も共同運用が継続されている。これらの衛星に搭載された観測機器の開発にあたっては、北大の大学院理学研究院の光学機器開発経験と大学院工学研究院の熱構造設計技術の融合が大きな役目を果たしている。このような部局を超えた連携により、世界最高性能のスペクトル撮像装置を用いた観測手法の確立や、台風などの災害をもたらす気象現象の監視、衛星搭載観測機器の技術開発などが行われた。
こうした北大の貢献が契機となり、2019年8月、フィリピン大統領府の下にフィリピン宇宙庁が設置された。初代長官(閣僚)には、上記のフィリピン初の衛星開発プログラムのフィリピン側代表のジョエル・ジョゼフ・マルシアーノ・ジュニア教授が就任した(北大のアンバサダーにも就任)。今後、同庁との宇宙開発利用及び科学技術分野全般における更なる協力の強化と発展を推し進め、宇宙人材の育成を含めた相互協力を行うため、大学院理学研究院及び大学院工学研究院が中心となり包括的な連携協定が締結されるに至った。
【連携の内容】
<交流対象分野>
1)衛星バスの開発
2)宇宙環境を利用した地球観測、宇宙探査及び宇宙実験を含む科学的な観測機器の開発
3)推進システムの開発
4)地上局を利用した衛星運用
5)衛星データの交換、アプリケーション製品の開発と利用
6)衛星データ検証のための地上計測の実施
7)宇宙法、政策、国際協力の促進
8)両参加者によって確認される他分野の促進
<交流活動>
1)客員研究員や学生を含む専門家や研究者の交流
2)科学的、技術的な情報交換を含む共同研究開発
3)会議の共同開催、セミナー、シンポジウム、研修、ワークショップ、展示会、その他別添の覚書
に関するイベントの開催
4)その他、短期コース、技能実習、両参加者によって識別される技術的な実証など
【協定の有効期限】
2022年3月4日から5年間