貴金属処理の山王、フィリピン子会社から4億円流出

取引金融機関の従業員による詐欺行為と発表

2022/05/12

 貴金属表面処理加工の山王(本社:横浜市港北区)は、5月11日、「フィリピン子会社と取引関係にある金融機関の従業員による詐欺行為により、フィリピン子会社の資金を流出させられる事案が判明した」と発表した。

 山王およびフィリピン子会社は、2022年3月下旬に資金流出を認識して以降、対策チームを組成の上、外部調査機関による事実関係の詳細について確認を進めている。現時点では、まだ事実関係の詳細の確認には至っていないが、約4億円の流出を認識している。ただし、被害の回収可能性を含めて全容の調査・確認を継続中である。

 なお、フィリピン子会社は、カビテ州ジェネラル・トリアスのゲートウェイ・ビジネスパークに立地する山王フィリピン マニュファクチャリング社(SPMC)で、1995年10月に設立された。