続報:三井住友建設、657億円のマニラ地下鉄工事を落札

CP103工区(2駅舎とシールドトンネル)、南北通勤鉄道に続く受注

2022/10/12

   三井住友建設(本社:東京都中央区)は、10月7日、「フィリピン共和国におけるマニラ首都圏地下鉄事業(フェーズ1)CP103工区の落札通知を受領した」と発表した。すでに、9月にフィリピン運輸省情報などにより、三井住友建設によるCP103工区落札は判明していたが、三井住友建設から正式発表された。


 マニラ首都圏地下鉄事業(フェーズ1)は、JICA円借款STEPによるマニラ首都圏ケソン市から中心街オルティガ地区を通過し、タギグ市までの地下鉄工事で、CP103工区はケソン市のアノナス駅、カティプナン駅舎工事を含むイーストアベニュー駅からオルティガスノース駅を結ぶ全長約6.5kmの地下鉄区間である。

<落札工事工事概要>
・工事名称:マニラ首都圏地下鉄事業(フェーズ1)CP103工区
・発注者:フィリピン共和国 運輸省
・設計:オリエンタルコンサルタンツグローバルJV
・施工:三井住友建設株式会社
・契約金 約657億円(日本円換算)
・工事期間 着工から290週(約66.7カ月)
・工事概要 工事延長約6.5kmの土木・建築。設備一式工事
2つの駅舎工事(アノナス駅253m、カティプナン駅277m)を含み、4つの各駅舎間を結ぶ上下線シールドトンネル区間総延長11.97km、内径6.1m。

 なお、三井住友建設はフィリピンの他、日本政府ODA支援としての橋梁・鉄道・道路・水道等の社会インフラ整備事業や、アジア各国で日系、欧米系及び地元企業事務所、工場等の建設事業等幅広く事業展開をしてきた。フィリピンにおいては、現在施工中の南北通勤鉄道事業(マロロス-ツツバン)CP2工区(北方のブラカン州マロロス市から首都圏マニラ市ツツバンまでの区間延長14kmの高架橋と3つの駅舎を構築するプロジェクト)に続く受注となる。今後も日本特有の、あるいは長年の事業展開による技術力を活かして、各国の社会インフラの整備ならびにアジア各国経済の発展に貢献して行く方針である。