ジョリビー、マクドナルドやケンタッキーを圧倒
ジョリビー1,183店、マクド682店、KFC340店:9月末
2022/11/20
フィリピンでは、ハンバーガーのジョリビーが、国民食とまで称されるほどの圧倒的な支持を得てきている。マクドナルドがハンバーガー市場でトップになれない唯一の主要国がフィリピンでもある。
ジョリビーはフィリピン最大のファストフード企業ジョリビー フーズ(証券コード:JFC)によって運営されている。2022年9月末のJFCの国内店舗数は3,238店。内訳はハンバーガーのジョリビー1,183店、中華のチャウキン560店、ピザのグリーンウイッチ270店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン528店、鶏肉・バーベキューのマン・イナサル574店、バーガーキング106店、パンダ・エクスプレス12店、吉野家5店となっている。ちなみに、海外店舗数は3,113店、国内外総店舗数は6,351店である。
上記のように、ハンバーガー・チェーンのジョリビーの2022年9月末の国内店舗数は1,183店で、前年同月末の1,178店から5店、率にして0.4%の純増。2020年から2021年までの新型コロナウイルス感染拡大やその対策としての地域隔離措置を背景とした店舗網縮小から、小幅ながら再増加に転じている。
一方、マクドナルド フィリピン(比マクドナルド)は、当地の有力持株会社アライアンス グローバル グループ(証券コード:AGI)関連会社のゴールデンアーチス デベロップメント(GADC)によって展開されている。第1号店は1981年にオープンした。このほど発表されたAGIの事業報告書によると、2022年9月末の比マクドナルド店舗数は682店で、前年同月末の652店から30店、率にして4.6%の純増となった。
このようにジョリビーの国内店舗数1,183店は、比マクドナルドの682店の1.73倍であり、依然大きな差がある。ジョリビーのグループ企業である比バーガーキング106店を加えればその差はさらに拡大、ジョリビー連合が1,289店で比マクドナルド682店の1.89倍となる。また、ケンタッキー フライドチキン フィリピンの340店を大きく引き離している。
このようにフィリピンにおいて、ジョリビーはマクドナルドやケンタッキーなど世界的ファーストフードチェーンを圧倒している。その大きな理由は、フィリピン人の食習慣や嗜好を的確に把握したメニューを開発、提供していることであると考えられる。ただし、業界を取り巻く環境は大きく変化している。ファーストフード・チェーンのこれまでの最優先課題は多店舗展開による集客数の拡大であったといえるが、今後は、新型コロナウイルス感染拡大を契機とする消費者行動の変化に対応することも不可欠となる。宅配、テイクアウト、ドライブスルーという形態を選好するという消費行動が強まり、『ニューノーマル(新常態)』化すると予想されている。すなわち、これまでの店内での飲食中心の業態見直し、注文・支払いを容易かつ迅速化するデジタル化戦略が一層重要となる。このような状況下での各社社の店舗戦略、店舗数、販売戦略などがどう変化していくか注目される。
ジョリビーはフィリピン最大のファストフード企業ジョリビー フーズ(証券コード:JFC)によって運営されている。2022年9月末のJFCの国内店舗数は3,238店。内訳はハンバーガーのジョリビー1,183店、中華のチャウキン560店、ピザのグリーンウイッチ270店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン528店、鶏肉・バーベキューのマン・イナサル574店、バーガーキング106店、パンダ・エクスプレス12店、吉野家5店となっている。ちなみに、海外店舗数は3,113店、国内外総店舗数は6,351店である。
上記のように、ハンバーガー・チェーンのジョリビーの2022年9月末の国内店舗数は1,183店で、前年同月末の1,178店から5店、率にして0.4%の純増。2020年から2021年までの新型コロナウイルス感染拡大やその対策としての地域隔離措置を背景とした店舗網縮小から、小幅ながら再増加に転じている。
一方、マクドナルド フィリピン(比マクドナルド)は、当地の有力持株会社アライアンス グローバル グループ(証券コード:AGI)関連会社のゴールデンアーチス デベロップメント(GADC)によって展開されている。第1号店は1981年にオープンした。このほど発表されたAGIの事業報告書によると、2022年9月末の比マクドナルド店舗数は682店で、前年同月末の652店から30店、率にして4.6%の純増となった。
このようにジョリビーの国内店舗数1,183店は、比マクドナルドの682店の1.73倍であり、依然大きな差がある。ジョリビーのグループ企業である比バーガーキング106店を加えればその差はさらに拡大、ジョリビー連合が1,289店で比マクドナルド682店の1.89倍となる。また、ケンタッキー フライドチキン フィリピンの340店を大きく引き離している。
このようにフィリピンにおいて、ジョリビーはマクドナルドやケンタッキーなど世界的ファーストフードチェーンを圧倒している。その大きな理由は、フィリピン人の食習慣や嗜好を的確に把握したメニューを開発、提供していることであると考えられる。ただし、業界を取り巻く環境は大きく変化している。ファーストフード・チェーンのこれまでの最優先課題は多店舗展開による集客数の拡大であったといえるが、今後は、新型コロナウイルス感染拡大を契機とする消費者行動の変化に対応することも不可欠となる。宅配、テイクアウト、ドライブスルーという形態を選好するという消費行動が強まり、『ニューノーマル(新常態)』化すると予想されている。すなわち、これまでの店内での飲食中心の業態見直し、注文・支払いを容易かつ迅速化するデジタル化戦略が一層重要となる。このような状況下での各社社の店舗戦略、店舗数、販売戦略などがどう変化していくか注目される。